ボルグワーナー(BorgWarner)は2月15日、BMWグループの新世代EVの『iX』と『i4』に、新開発の高電圧クーラントヒーターの「HVCH」を供給すると発表した。
ボルグワーナーの新開発の高電圧クーラントヒーター「HVCH」
ボルグワーナーのHVCHは、EVのバッテリーの熱マネージメントと車内の暖房を制御する。これにより、EVの航続とバッテリーの耐久性、充電速度を向上させるという。
HVCHは、250~500Vの動作範囲での利用に適した出力3~10kWのバリエーションが用意されている。コンパクトなモジュール設計とパッケージの小型・軽量化を実現しているのが特長だ。電動化ソリューションとして、自動車メーカーを支援している。
また、HVCHは、熱出力密度が高く、低熱質量と高効率により、加熱時の応答時間を短縮することが可能になる。主要部品のステンレス製厚膜発熱体(TFE)は、電磁波を遮蔽し、熱衝撃、振動、機械的ストレスに強い堅牢なアルミダイキャスト製のハウジングを採用した。TFEは堅牢性が高いため、製品の長寿命化を可能にするという。
ボルグワーナーは20年以上にわたり、BMWグループと協力関係にあり、内燃エンジン向けに数多くのコンポーネントを納入してきた。今回、新技術採用のヒーターをBMWグループに供給することにより、EV向けのHVCHが初の欧州市場進出を果たす、としている。