スバルには特別なスピーカーが純正オプションにある…DIATONE『SR-G400』の実力

SUBARU車専用DIATONEスピーカー『SR-G400』。
SUBARU車専用DIATONEスピーカー『SR-G400』。全 5 枚

SUBARU車オーナーの多くはこだわりを持ってSUBARU車を選び、これだからこその走りを楽しみカーライフを積極的に満喫している。そして…。そんなSUBARU車生活を一層充実させられる特別な純正オプションスピーカーがある。

SUBARU車には、名門・DIATONEのスペシャルスピーカーの用意がある!

特別な純正オプションスピーカーとは、DIATONEスピーカー『SR-G400』だ。「インプレッサ」「SUBARU XV」「フォレスター」、以上の3車種にてオプション設定されている。

さて、当機がどのようなスピーカーなのかを説明するその前に、DIATONEについて解説しておきたい。オーディオに興味があるドライバーの多くはその名が耳に馴染んでいるはずだが、DIATONEとは以下のような名門オーディオブランドの1つだ。

DIATONEは、三菱電機によって立ち上げられた。戦後まもなく誕生し、以後特にスピーカー開発において強みを発揮してきた。放送現場で用いられる特別な高性能スピーカーをはじめ名機を多々輩出し、昭和の時代のオーディオブームをけん引するブランドの1つとして名を馳せた。

2000年代に入るとDIATONEは、カーオーディオブランドとしても華々しく活躍する。2006年には高級機『DS-SA3』(税込価格:25万円、当時)を、翌年にはフラッグシップモデル『DS-SA1』(税込価格;50万円、当時)を立て続けにリリースし話題を集めた。そして以後はミドルモデル、エントリーモデルも続々と発表し、幅広くカーオーディオ愛好家から支持を得た。

なおDIATONEは現在、カー用のアイテムとしてハイエンドカーナビ『DIATONE SOUND.NAVI』とスピーカーシリーズとをラインナップし、スピーカーは2ウェイモデルを2機種、サブウーファーを1機種、これら計3モデルを展開している。で、現行2ウェイモデルの旗艦機は『DS-SA1000』(税抜価格:67万円)。当機は、価格的にも性能的にもカーオーディにおいての最高峰スピーカーの1つだ。つまりDIATONEは、現代においてもスピーカー開発にこだわりを注力し続けている。

『SR-G400』には、旗艦機のために開発されたスペシャル素材が使われている!

では、SUBARU車オーナーのために用意されている『SR-G400』について解説していこう。

最初に価格から紹介しよう。フロント用とリア用とがあり、前者が11万3850円(税込)、後者が7万950円(税込)だ。市販スピーカーでいえば「ハイエンドスピーカーの入門機」というべきモデルが居並ぶ価格帯に属している。なおこのクラスのモデルはミドルグレードと位置付けられることもあるが、一般的な感覚で言えば十分に高級機だ。

実際『SR-G400』は、高級機と呼ぶべきスペックを有している。その意味ではむしろリーズナブルだ。なにせ当機には、70万円に迫ろうかという市販旗艦モデル『DS-SA1000』に採用されている技術がふんだんに盛り込まれている。

その最たるものは、振動板素材だ。振動板はスピーカーにおいてもっとも重要なパーツのうちの1つだが、『SR-G400』にはなんと、『DS-SA1000』に採用されているものと同一素材が惜しみなく投入されているのだ。

その素材とは、「NCV-R」だ。これは、DIATONEの数々のカー用スピーカーに採用されて高い評価を得てきた独自素材、「NCV」の進化版だ。「NCV」とは、カーボンナノチューブと数種類の樹脂の最適な配合・成型によって作り出される革新素材で、「NCV-R」はそれをベースに『DS-SA1000』のために特別にあつらえられた。樹脂の配合を見直す等の改良が施され高性能化が果たされている。

ちなみに振動板は重要パーツであるだけに、より良いものに仕上げるには高いハードルを超えねばならない。ハードルとなるポイントは、「相反する性質を合わせ持つ必要があること」だ。振動板には「軽さ」と「硬さ」が求められる。しかし世の中の物資は普通、軽いものほど柔らかく、硬いものほど重くなる。振動板は、その2つの性質を共に備えなければならない。

振動板素材に求められる相反する2つの性能を、高次元に両得!

そして振動板には、性能的には以下の2つの要素が求められる。「伝搬速度」と「固有音の影響度」、この2つだ。前者はつまりは、音を伝えるための反応スピードだとイメージしてほしい。速ければ速いほど良い。入力される音楽信号に対してレスポンス良く動けるからだ。つまり、より正確に音楽を再生できる。

一方「固有音の影響度」とは、素材そのものの響きのことを指す。例えば鉄板を指で軽く叩くとコンコンと音がする。で、叩いて鳴る音色と鳴りやすさは素材によって異なる。スピーカーの振動板素材としては、叩いても音が鳴りにくいものの方が向いている。「固有音の影響度」は低ければ低いほど良いのだ。なぜなら音楽を忠実に再現しようとするときには、振動板の素材自体の音色が音楽に乗るべきではないからだ。

なお、この2つの性能もトレードオフの関係にある。ちなみに「伝搬速度」が速い素材の筆頭はダイヤモンドで、それにボロンやベリリウムといった希少素材が、その後にチタンやアルミニウムが続く。一方、「固体音の影響度」が低い素材の代表格は紙だ。しかし紙は「伝搬速度」は遅い。逆にチタンやアルミニウムは「固有音の影響度」は高い。

で「NCV-R」はというと、樹脂素材でありながらチタンを凌ぐ「伝搬速度」を誇り、紙と同等の「固体音の影響度」の低さを有する。スピーカーの振動板素材として相当に理想的な性能を備えている。

かくして『SR-G400』は、通常の純正スピーカーとは異次元の高音質性能を発揮する。例えば、高音のクリアさが違う。そして低音の分解能も高く体の芯にまで響くような低音再生力も持つ。また歪み感が少なく、臨場感や余韻を再現する能力も高い。さらには、音の鮮明度や明瞭度も高く、情報量が多く音色が正確だ。

『SR-G400』なら音楽の“感動力”が上がり、クルマに乗るのが一層楽しみに♪

『SR-G400』からどんな音が聴けるのを、別の観点からも説明しておこう。結局のところスピーカーは、高性能になればなるほど録音された音をそのまま再現できるようになる。そうであるとリスナーは、演奏している現場にいるかのように音楽に浸れる。つまり「リアルかどうか」、ここのところが良いスピーカーかどうかの分かれ道となる。

そしてリアルに再現できればできるほど、音楽の感動力が上がっていく。演奏者の持つ技術や音に込められた情熱までもがよりダイレクトに心に響くようになるからだ。結果、音楽を聴いて胸が熱くなったり癒されたりする。『SR-G400』も、リスナーの感情を揺り動かす力が強い。

なお、クルマの中でより良い音が聴けるようになると、ドライブの楽しさもブーストされる。景色と音楽がシンクロして風景をより美しく感じられたり、リズムが心地良い音楽を聴いたときにはステアリングを握る高揚感も上がる。そして次にクルマに乗るのが楽しみになる。

ところで、「インプレッサ」「SUBARU XV」「フォレスター」には、同じくDIATONEのスペシャルカーナビ『DIATONEサウンドビルトインナビ』もオプション設定されている。

ちなみに当ナビがスペシャルであるポイントは2つある。1つは「素の音が良いこと」で、もう1つは「サウンドチューニング能力が高いこと」だ。

とはいえサウンドチューニング能力が高くても、それを使いこなせなければ利点が活きない。その点『DIATONEサウンドビルトインナビ』は、対応する3車種専用のサウンドチューニングデータがプリセットされているので、オーナーが自ら設定をせずともグッドサウンドを楽しめる。しかも使用スピーカーごとで異なるデータが収められている。つまり『SR-G400』用のチューニングデータも格納済みだ。

またこれら3車種には、『SR-G400』の弟分というべきDIATONEスピーカー、『SR-GS100』も用意されている。DIATONEサウンドをより手軽に手にしたいと思う向きには、当機のチョイスがお薦めだ。

「インプレッサ」「SUBARU XV」「フォレスター」の3車種には、ドライブをより楽しくしてくれる特別なオーディオ機器の用意がある。これら3車種の購入を検討しているドライバー諸氏は、この事実をお忘れなく。

SUBARU車には、特別な純正オプションスピーカーの用意がある! その名はDIATONEスピーカー『SR-G400』。当機の実力とは…。

《太田祥三》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  3. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  4. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る