ジープ グランドチェロキー 新型、欧州はPHVのみに…EVモードは最大51km

欧州ではラングラーに続いてPHVのみに

PHVシステム全体で380hpのパワー

ゼロエミッション走行の「エレクトリックモード」

最新のインフォテインメントシステム「Uconnect 5」

ジープ・グランドチェロキー 新型の「4xe」(欧州仕様)
ジープ・グランドチェロキー 新型の「4xe」(欧州仕様)全 10 枚

ジープは2月17日、新型『グランドチェロキー』(Jeep Grand Cherokee)の欧州仕様車を発表した。欧州では、プラグインハイブリッド車(PHV)の「4xe」(フォーバイイー)のみが設定される。

◆欧州ではラングラーに続いてPHVのみに

ジープブランドは、電動モデルとして、PHVの4xeを用意している。欧州ではすでに、『レネゲード』のPHVの『レネゲード4xe』と、コンパスのPHVの『コンパス4xe』、『ラングラー』のPHVの『ラングラー4xe』が設定されている。

欧州向けラングラーの2022年モデルは、PHVのラングラー4xeのみとした。これは、持続可能なモビリティに向けたブランドの戦略と、2025年までにジープ車の7割を電動車両にするというブランドの取り組みと一致しているという。

現在、ヨーロッパでのジープブランドの総販売台数の25%以上をPHVが占めている。フランスでは、PHVがジープの総販売台数の50%以上に達している。ジープにとって、欧州最大市場のイタリアでも、PHVの人気が高いという。

ジープ・グランドチェロキー 新型の「4xe」(欧州仕様)ジープ・グランドチェロキー 新型の「4xe」(欧州仕様)

◆PHVシステム全体で380hpのパワー

新型『グランドチェロキー4xe 』のPHVパワートレインは、エンジンが直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボだ。シリンダーヘッドに直接取り付けられたツインスクロールの低慣性ターボチャージャーによって、優れたレスポンスとパフォーマンス、燃費を追求している。

従来のオルタネーターに代えて、水冷式のモータージェネレーターユニットを採用する。モーターは、8速ATと一体設計された。エンジンとモーターを合わせたPHVシステム全体で、380hpのパワーと65kgmのトルクを獲得する。

「ハイブリッド」、「エレクトリック」、「eセーブ」の3種類の走行モードが切り替えられる。ドライバーは、ステアリングホイール左側のインストルメントパネルのボタンを操作して、パワートレインモードを選択する。選択したモードに関係なく、バッテリー残量が少なくなると、自動的にハイブリッドモードに切り替わる。

ジープ・グランドチェロキー 新型の「4xe」(欧州仕様)ジープ・グランドチェロキー 新型の「4xe」(欧州仕様)

◆ゼロエミッション走行の「エレクトリックモード」

ハイブリッドモードは基本モードで、2.0リットルエンジンと電気モーターのトルクを最適にバランスする。このモードでは、パワートレインは最初にバッテリーの電力を使用し、バッテリー残量が少なくなると、エンジンからの駆動力を追加する。

エレクトリックモードでは、パワートレインは、バッテリー残量が少なくなるまで、ゼロエミッションで走行する。都市エリアでは、最大約51kmをゼロエミッション走行できる。

eセーブモードでは、2.0リッターエンジンからの駆動力を優先し、バッテリーの電力を節約する。ドライバーは、「Uconnect5」モニターを介して、eセーブモード中に、バッテリーセーブとバッテリー充電のどちらかを選択することもできる。

ジープ・グランドチェロキー 新型の「4xe」(欧州仕様)ジープ・グランドチェロキー 新型の「4xe」(欧州仕様)

◆最新のインフォテインメントシステム「Uconnect 5」

最新のインフォテインメントシステムとして、Uconnect 5を搭載する。ダッシュボード中央には、新世代の10インチディスプレイをレイアウトした。「Jeepモバイルアプリ」と組み合わせて、車両の状態を遠隔で管理できる。また、充電ステーションを検索したり、盗難などの緊急時にサポートを受けたりすることができる。

10.25インチの助手席スクリーンが選択できる。助手席の乗員向けに、ナビゲーション、カメラ映像、ビジュアルエンターテインメントを表示する、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 狭い道! 制限1.9mだが何かがおかしい…東京都小金井市
  2. マッスルカーにはやっぱりエンジン!新型『チャージャー』登場に「センス抜群!」「これなら日本でも」など反響
  3. ポルシェ、新型『911カップ』発表…520馬力にパワーアップ
  4. 4億円オーバーのV12エンジン搭載「完全アナログ」なハイパーカー登場!
  5. 狭い道! 制限1.7m、昔からあったのが「42条2項道路」…東京都小金井市
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る