ルノー、新型ハイブリッドSUV『アルカナ』を5月26日発売…価格は429万円

ルノー アルカナ
ルノー アルカナ全 23 枚

ルノー・ジャポンは、独自のハイブリッドシステムを搭載した新型SUV『アルカナ』を5月26日より発売する。価格は429万円。

アルカナは、筋肉を思わせるボディサイドの造形や張り出したフェンダーといったSUVの持つ力強さと、優雅に弧を描くクーペスタイルが融合した都会的なフォルムを持つ新型SUV。ルノーが独自に開発したハイブリッドシステム「E-テックハイブリッド」を搭載し、力強い加速とダイレクトで爽快なドライブフィールを実現する。

◆SUVとクーペの融合によるエレガントなデザイン

1580mmの全高に対し、200mmもの高い最低地上高、高い位置に配されたベルトラインと筋肉を思わせる造形のボディサイド、幅広で張り出したフェンダー、フロントとリアのスキッドプレート、ホイールアーチ プロテクションなどがSUVらしさを強調している。一方、リアに向かって優雅に弧を描くルーフラインとサイドウィンドウのラインは流れるようなフォルムを形づくり、クーペのような俊敏さとエレガントさを感じさせる。

フロントにはF1から着想を得たフロントブレードを装着し、スポーティな印象を高めている。フロントバンパー両端にはフロントホイールハウスに繋がるエアディフレクターを装備。エアディフレクターはフロントホイールが発生させる空気の乱れを抑えることで空気抵抗を減らし、燃費を向上させる。

LEDヘッドライトには、ルノーモデルを象徴するCシェイプのデイタイムランプを装備。リアのコンビライトにもCシェイプを組み込み、テールゲートの幅全体に伸びるシグネチャーランプと一体となって、緊張感がありながらスタイリッシュな独自の表情を作り出している。

◆F1のノウハウを活用した独自のハイブリッドシステム

E-テックハイブリッドは、F1で培ったノウハウを活用し、ルノーが独自に開発したハイブリッドシステム。最高出力36kwのE-モーターと同15kwのHSG(ハイボルテージスターター&ジェネレーター)の2つのモーター、同94psを発生する1.6リットル4気筒自然吸気エンジン、これらを繋ぐ電子制御ドッグクラッチマルチモードATで構成。従来のパワートレーンにはないダイレクトかつスムーズなドライブフィールと、低燃費を実現した。

1.6リットルエンジンはアライアンスの「HR16」をベースにエンジンマッピング、ピスト ン、コネクティングロッド、クランクシャフトなどをE-テックハイブリッドに合わせるために再開発した。電子制御ドッグクラッチマルチモードATは、モータースポーツで使用されるドッグクラッチを使用することで、一般的なクラッチやシンクロナイザーさえも省き、軽量化とコンパクト化を実現。モーター側に2つ、エンジン側に4つのギアを持ち、モーター、エンジンそれぞれから動力を効率よく引き出す。

発進時はエンジンを使用せずに低速域で効率の高いモーターのみで駆動。すぐに力強いトルクを得ることができ、スムーズでレスポンスよく発進する。中速域ではモーターとエンジンを最適に組み合わせることで、素早いレスポンスと息の長い加速を獲得。従来のハイブリッドが不得意とした高速域では、巡行時には効率の高いエンジンを積極的に使用し、追越し時にはエンジンにモーターのアシストを加えることで、力強い加速を実現する。ブレーキペダルを踏み込むと、回生ブレーキが作動し、減速エネルギーを回収してバッテリーを充電。さらに制動力が必要な場合は機械的なブレーキが作動する。

◆スポーティかつ上質なインテリア

インテリアは、モータースポーツの血統を受け継ぐルノー・スポール由来のR.S.ラインデザインを採用。ドアトリムとダッシュボードにはカーボン調パネルを採用し、レッドラインのアクセントがスポーティな印象を高めている。レザー×スエード調コンビ6ウェイ電動フロントシート、レザーステアリングホイール、シートベルトにはレッドステッチを施し、スポーティさに加えて上質感を演出。フロントシートとレザーステアリングにはヒーターを装備する。

アルカナはドライバーを中心に考えられたスマートコクピットを採用。コクピット周りのディスプレイや操作系は、人間工学に基づきドライバーが操作しやすい向きに角度が付けられ、運転に集中できる環境を作り出している。豊富な情報をシンプルかつ直感的に表示する、カテゴリー最大級の10.2インチフルデジタルインストゥルメントパネルを搭載。センターコンソールには、各種インフォテインメントを表示、操作する7インチタッチスクリーンを備える。

リアラゲッジは、スペースを上下に分割するダブルフロアシステムを採用し、480リットルの大容量を確保する。そのほかセンターコンソールに2リットル、アームレストに1.1リットル、リアアームレストに1.5リットルの収納スペースを用意。利便性を高めている。

◆先進の運転支援システムと予防安全技術を搭載

運転支援システムは、アダプティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付)とレーンセンタリングアシスト(車線中央維持支援)を組み合わせたハイウェイ&トラフィックジャムアシストをはじめ、真上から見下ろしたような俯瞰映像を表示する360°カメラ、縦列駐車やバックでの車庫入れをサポートするイージーパーキングアシストなどを装備。アクティブエマージェンシーブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)やレーンキープアシスト(車線逸脱防止支援)/レーンデパーチャーワーニング(車線逸脱警報)、スピード警告付トラフィックサインレコグニション(交通標識認識)など、予防安全技術も多数搭載している。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. レクサス『LM』対抗!これがメルセデスベンツ最高級ミニバン、『Vクラス』後継の最終デザインだ
  2. 下請法が「取適法」に…2026年1月施行の改正ポイントは?
  3. 販売わずか3年の希少車種、「角目」のいすゞ『117クーペ』【懐かしのカーカタログ】
  4. 三菱『デリカミニ』がフルモデルチェンジ!「やんちゃ坊主」感アップ、走りも三菱らしく進化
  5. ソニー・ホンダを提訴、米カリフォルニア州ディーラー団体「EV直販は違法」[新聞ウォッチ]
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る