アストンマーティン『ヴァルキリー スパイダー』、2倍以上の購入希望…世界限定85台

V12エンジンにモーターを組み合わせて最大出力1155ps

アストンマーティン史上最速のオープントップモデル

新形状のドアを支えるためにカーボン構造を変更

アストンマーティン・ヴァルキリー・スパイダー
アストンマーティン・ヴァルキリー・スパイダー全 6 枚

アストンマーティンは2月23日、世界限定85台を生産予定の『ヴァルキリー・スパイダー』に対して、募集枠の2倍以上の購入申し込みがあった、と発表した。すでに、クーペ版の『ヴァルキリー』は世界限定150台を完売している。

写真:アストンマーティン・ヴァルキリー・スパイダー

◆V12エンジンにモーターを組み合わせて最大出力1155ps

同車は、アストンマーティンのハイパーカーのヴァルキリーのオープントップモデルとして開発された。開発チームは、ヴァルキリーのパフォーマンスとコアエクスペリエンスを維持しながら、ラグジュアリーなオープントップモデルとは何かを追求する課題に取り組んだという。

6.5リットルV型12気筒ガソリン自然吸気エンジンにモーターを組み合わせて、最大出力1155psを引き出すハイブリッドパワートレインに変更はない。ヴァルキリー・スパイダーでは、カーボンファイバー構造に改良が加えられ、アクティブエアロダイナミクスシステムとアクティブシャシーシステムのチューニングが全面的に見直された。これらの変更は、ルーフを取り外した状態で走行した時でも、ヴァルキリー本来のパフォーマンスを発揮できるのが目標という。

ヴァルキリー・スパイダーのパフォーマンスを支えているのが、軽量構造と強力なダウンフォースを発生するエアロダイナミクスパッケージだ。ティアドロップ型のコックピットを含むアッパーボディとサイドパネルは、コックピットフロアの両側を走る巨大なベンチュリトンネルを包み込むように輪郭を形成している。これらのトンネルは、大量の空気をアンダーボディに取り込み、リアのディフュフューザーへと送り出す役割を担う。これにより、ヴァルキリー・スパイダーは空力デバイスをボディ上部に追加することなく、240km/h時に1400kg以上(トラックモード)という高いレベルのダウンフォースを生み出すことに成功しているという。

アストンマーティン・ヴァルキリー・スパイダーアストンマーティン・ヴァルキリー・スパイダー

◆アストンマーティン史上最速のオープントップモデル

ヴァルキリー・スパイダーの重量は、オリジナルのクーペモデルと比較して、少しの増加に抑えられた。ルーフを取り外した状態での最高速は330km/h以上、ルーフを装着した場合の最高速は350km/h以上に到達する。アストンマーティン史上、最速のオープントップモデルになるという。

ヴァルキリー・スパイダーのコックピットは、ドライバーに焦点を合わせている。F1マシンからヒントを得て、低い着座位置とし、その着座位置よりも高い場所にペダル類をレイアウトした。6点式シートベルトも装備する。センターリアビューカメラシステムは、フロントとリアのパーキングセンサーとともに、高速と低速走行時にドライバーを支援。インストルメントパネルの上には、カメラ用のディスプレイが設置されている。

取り外し可能な専用の軽量ルーフは、カーボンファイバー製センターパネルとポリカーボネート製ルーフウィンドウで構成された。センターパネルは、ルーフ後端のタブとウィンドスクリーンサラウンドに固定された。その一方で、ルーフウィンドウはそれぞれの側で支えられている。

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◆新形状のドアを支えるためにカーボン構造を変更

ルーフを取り外す際は、ドアを開け、ルーフを持ち上げて収納する。取り外し可能なルーフパネルとオープントップレイアウトを実現し、新形状のドアを支えるために、カーボンファイバー構造に変更が加えられた。これにより、ヴァルキリー・スパイダーのドアは、車両前方に向けて上部へ跳ね上がるフロントヒンジタイプへと変更されている。

これらの構造変更は、アストンマーティンのエンジニアリングチームによって実施された。チームはまた、この新しい構造のテストと検証プロセスの実行にも責任も負う。最初の開発プロトタイプの製作と実地テストに先立ち、パワフルなシミュレーションツールを活用することにより、ヴァルキリー・スパイダーの開発は順調に進んだ、としている。

《森脇稔》

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