『SLばんえつ物語』、2023年は夏まで運休…C57 180が今秋から全般検査入り

新津運輸区のSL検修庫に佇むC57 180。
新津運輸区のSL検修庫に佇むC57 180。全 4 枚

JR東日本新潟支社は2月24日、磐越西線新津~会津若松間で運行されている『SLばんえつ物語』を牽引するC57形蒸気機関車180号機(C57 180)の運用を、全般検査のため2022年秋から2023年夏まで休止すると発表した。

通常、解体して細部を検査する全般検査は、国土交通省が定める「施設及び車両の定期検査に関する告示」により蒸気機関車が4年周期とされているが、『SLばんえつ物語』のように特定期間の特定日に運行されるケースでは、休止日数を考慮して実質的に周期を拡大することができる。

C57 180が前回、全般検査を終えたのは2015年6月だが、このような事情から7年周期となっており、2021年に全般検査が行なわれたJR北海道のC11形蒸気機関車171号機(C11 171)も同様だった。

左下に見える「27-6」が、2015年(平成27)年6月に検査が完了したことを示す検査票。平成時代に行なわれた最後の検査を示すもので、2022年シーズンの運行で見納めとなる。左下に見える「27-6」が、2015年(平成27)年6月に検査が完了したことを示す検査票。平成時代に行なわれた最後の検査を示すもので、2022年シーズンの運行で見納めとなる。

なお、JR東日本新潟支社ではC57 180にちなみ、3月19日に新津運輸区(新潟市秋葉区)で撮影会を開催する。当日は9時20分~11時10分、10時30分~12時20分、13時20分~15時10分、14時30分~16時20分の4回行なわれ、各回15人を募集する。

参加費用は5718円(大人・子供同額)で、申込みは2月28日12時から先着順でJRE MALL「JR東日本新潟支社」店のウェブサイトで受け付ける。締切は3月15日13時まで。1回の購入操作で最大2人まで申し込むことができる。

2022年は4月9日から運行が始まる『SLばんえつ物語』。2022年は4月9日から運行が始まる『SLばんえつ物語』。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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