VW ID. BUZZとワーゲンバスとプラッテンバーゲン…ヒストリー[写真41点]

VWタイプ2(1955年ごろ撮影)
VWタイプ2(1955年ごろ撮影)全 41 枚

まもなくフォルクスーゲンから、フル電動EVの新型ミニバン『ID. BUZZ』の市販バージョンが登場する。そのデザインは、1950年に登場した『タイプ2』ミニバン、いわゆる“ワーゲンバス”と共通するところが多い。

【写真】VWワーゲンバス(全41枚)

ワーゲンバスは、タイプ1『ビートル』に続くVWの2車種目、商用バンとして1950年に誕生した。短いオーバーハング、適切な車重配分、低い重心、そして後輪駆動といったID. BUZZの特徴は、タイプ2で確立された。以来70年間、「最小の空間を最大に活用する」ための改良が重ねられた。

タイプ2はのちに『トランスポーター』(ドイツ語に近づけるなら「トランスポルター」)の車名を得て世代を重ね、T1、T2……、と呼ばれるようになった。乗用の『キャラバン』や『バナゴン』も派生した。ワーゲンバスあるいはワーゲンマイクロバスと呼ばれるのは、だいたいトランスポーターのT1とT2だ。

タイプ2の誕生のきっかけは1947年、オランダのVWインポーターだったベン・ポンが、ドイツのウォルフスブルク工場を見学したときにある。工場でポンは“プラッテンバーゲン”を目にする。プラッテンバーゲン=プラットフォームトラックは、タイプ1の足回りに平らな荷台を架装し、後方のエンジンの上に運転席を設けた、構内専用の運搬車だった。このプラッテンバーゲンを元にポンは商用車を思いつき、VWに後のトランスポーターとなる車の開発を提案することになる。

《高木啓》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ライズ』がカラフルに変身!? フルーツがテーマ『ハバナ フルーティーポップ』、キャルズモーターが発売
  2. 生まれ変わった三菱『エクリプス クロス』にSNSでの反応は!? ルノーOEMのEVに「日本はどうなる?」
  3. 新型取締機「JMA-520/401」に対応、セルスターがコンパクトな一体型レーダー探知機を発売
  4. 一人乗りマイクロEV「EQV-TREK」発売、355kgの軽量ボディで航続110km…107万8000円から
  5. メルセデスベンツ、EVで双方向充電を2026年から開始…新型『GLC』が第1弾
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る