佐藤琢磨、自身のINDYCAR通算200戦目となる今季開幕戦に記念ヘルメットで出走

2022年の開幕戦は、佐藤琢磨にとってインディカー通算200戦目のレースになる。
2022年の開幕戦は、佐藤琢磨にとってインディカー通算200戦目のレースになる。全 6 枚

2022年のNTTインディカー・シリーズが現地2月27日決勝のセント・ピーターズバーグ戦(米フロリダ州)で開幕する。佐藤琢磨は自身の通算200戦目となるインディカー・レースに記念のスペシャルヘルメットを使用して臨む。

2010年から北米最高峰シリーズを主戦場としてきた佐藤琢磨。昨季まで4シーズン連続、計5シーズンを一緒に過ごしたRahal Letterman Lanigan Racingを離れ、今季2022年はDale Coyne Racing with RWRに移籍して自身13年目のインディカーを戦う。

そして今季開幕戦は、琢磨にとって通算200戦目のインディカー・レースということに。琢磨はこのレースで特別なヘルメットを使う。

レギュラーヘルメットのデザインをベースとして、そのシンボルカラーをあしらった「200」の文字が両サイドに大きく入った記念ヘルメット。全体の背景には、これまでインディカーで戦ってきた35のコースが透かし柄でレイアウトされる。頭頂部にはシリーズ通算6勝を示す6個の“星マーク”があり、その下地には優勝した5つのコースを配置。そして2度制したインディ500を象徴する星マークには制覇年(西暦下2桁)である「17」と「20」が刻まれている。

参戦200戦の節目に際し、琢磨はスポンサーやファン、関係者らへの深い謝意を示しながら、こうコメントしている。

「先頃閉幕した北京オリンピックで、日本人選手が冬季最多となる数のメダルを獲得したことは本当に嬉しく、アメリカから観戦して、たくさんのパワーをいただきました。モータースポーツでも、これと同じように日本の選手が世界の舞台で活躍することを期待していますが、コロナ禍の今、若手選手が海外に腰を落ち着けてレース活動に取り組むことは容易ではないはずです。そうしたなか、自分がこうして海外で挑戦し続けることが、なんらかのかたちで若い選手たちを勇気づけることに結びつけばと願っています」

F1参戦時代から、あるいはそれ以前のジュニアフォーミュラ修行時代から日本勢の海外挑戦を牽引し続けているといってもいい琢磨。今季も、自身の新たな挑戦に意欲を燃やす。「今年は(自分にとって)新たなチームからの参戦となりますが、引き続き懸命にレースを戦い、みなさんに喜んでいただけるような結果を残すつもりです。これからもご声援、よろしくお願いします」。

迎えた開幕戦のレースウイーク、セント・ピーターズバーグ・ストリートコースでの予選(現地26日)では、2グループに分かれて戦う(いわゆる)Q1で琢磨は敗退を喫し、予選総合順位は22位に(26台が参戦)。予選日の練習走行で追突を受けたために予選に向けての準備が充分とはいえず、予選でも他車にブロックされるかたちでタイムロスしたという。

ただ、「素晴らしいレースカーがあるので(決勝レースに向けてのマシンの仕上がりは良いので)、決勝日のウォームアップで速さに磨きをかけ、レースではいいペースで駆け抜けられることを期待しています」と琢磨は前向きに語っている。記念の200戦目、現地27日の決勝レース(スタートは日本時間28日)での挽回に期待したいところだ。

《遠藤俊幸》

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