小さな旧車が集結、排気量1000cc以下…U1000 inしらこばと公園クラシックカーフェスティバル2022

U1000 inしらこばと公園クラシックカーフェスティバル2022
U1000 inしらこばと公園クラシックカーフェスティバル2022全 31 枚

U1000 inしらこばと公園クラシックカーフェスティバル」が2月27日、埼玉県越谷市のしらこばと水上公園芝生広場で開催され、排気量が1000cc以下の旧車が集まった。さいたま東サブロクオーナーズクラブの主催。

2013年に始まった草の根旧車イベントで、昨年はコロナ渦で休止、今年は対策を徹底した上で通算9回目の開催となった。参加条件は排気量が1000cc以下で2000年までに製造販売された3輪、4輪車で有効車検付き車両、原付ミニカーは保険付きというもの。なかなか興味深い括りで、毎回懐かしいスモールカーや珍しい車両がやって来るイベントだ。

今回も目立ったのは360cc時代の軽自動車。中でも『N360』や『Z』『ライフ』『TN-7』などホンダ勢が多数。オーナーによれば今も時速100kmは軽く出るという、日本初のDOHCエンジン搭載の軽トラ『T360』の姿も。ほかに、かつて農協で販売していたスバル『営農サンバー』、軽自動車初のハードトップ、ダイハツ『フェローMAX』、2スト37psを搭載した2シーター、スズキ『フロンテクーペ』など、スモールカーのユニークさや技術力などに改めて感心させられた。

スバル『1000』が4台プラス1300G1台という並びもなかなかお目にかかれない展示。しかも1000スポーツセダンの白が3台揃った。ツインキャブ、フロントディスクブレーキ、国産初のラジアルタイヤ採用など、軽快なボクサー2ドア。大きく重くなった現在のスバル車とはまるで異なる。フランス車のような合理的なデザインは今見ても秀逸である。また、日野『コンテッサ900』やトヨタ『スポーツ800』『パブリカコンバーチブル』、ダットサン『1000トラック』、ホンダ『S600』なども。

また、シトロエン『2CV』のシャーシやエンジン、サスペンションを使い、スリーホイラーとしたイギリスのキットカー『ローマックス』はとても珍しい。しかも乗って楽しそうな車だ。50ccの3輪車ピアジオ『ベスパ アペ』には自作のFRP製の”荷箱”が載せられていた。

各イベントで「やっぱ2スト!!」と荷台に『RG250E』を載せて来るスズキ『キャリイトラック』は、今回1987年式の原付スクーター『カーナ』をお披露目。ある自動車修理工場の片隅でホコリまみれで眠っていたものを発見し譲ってもらったもので、1度もガソリンを入れられたことのない新車というから驚き。また、ホンダ『ロードパル』系3機種や、ホンダの6輪軽トラ『アクティクローラ』の荷台に『ロードフォックス』『モンキー』が、『TN360』には北米ホンダラリーキットを装備した『スーパーカブC100』が積載展示されるなど、小さな2輪車たちも興味深かった。

《嶽宮 三郎》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. スバル初の小型クロスオーバーEV『アンチャーテッド』正式発表、2026年発売へ
  2. 大成建設、高速走行中の給電に成功、EV向け「無線給電道路」の実証実験で[新聞ウォッチ]
  3. トヨタ「クラウン」「アルファード」など21車種、64万台超の大規模リコール[新聞ウォッチ]
  4. ダムドから『ジムニーノマド』用のボディキットが3種登場!『ジムニーシエラ』用の新作「サウダージ」も注目
  5. 車内すっきり! ワンタッチでCarPlayがワイヤレスに、「OTTOCAST MINI」発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  4. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  5. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
ランキングをもっと見る