F1王者マックス・フェルスタッペン、レッドブルとの契約延長が決定…2028年までの“超長期”

2028年シーズンまでレッドブルと共闘し続けることが決まったマックス・フェルスタッペン。
2028年シーズンまでレッドブルと共闘し続けることが決まったマックス・フェルスタッペン。全 5 枚

3月3日、F1に参戦するレッドブル(ORACLE Red Bull Racing)は自陣の2021年王者マックス・フェルスタッペンとの契約延長を発表、少なくとも2028年シーズンまで両者は共闘し続けることになった。

異例の超長期契約といっていいだろう。フェルスタッペンのオリジナルの契約は2023年シーズンまでをカバーするものであったが、それがさらに5年延長され、今、2022年シーズンが始まろうかというタイミングで2028年シーズンまでの契約が確定することになった。

1997年9月30日生まれ(国籍オランダ)、父のヨスもF1ドライバーだったマックス・フェルスタッペンは、2015年に17歳の若さでレッドブルの姉妹チームであるトロロッソ(現アルファタウリ)からF1デビュー。翌2016年のシーズン途中にレッドブルへと“昇格移籍”すると、その移籍初戦、スペインGPでいきなりF1初優勝を成し遂げた(当時18歳)。

昨季2021年は自身初のドライバーズタイトル獲得を果たし、これまでに通算20勝をあげているフェルスタッペンだが、いまだ24歳。若きチャンピオンは今季、レッドブルのマシン「RB18」に前年王者の証であるカーナンバー1を輝かせて、タイトル防衛に挑む。

マックス・フェルスタッペンのコメント
「このチームの一員であることを本当に楽しんでいる。だから、2028年までチームに留まるという選択をすることは、僕にとっては簡単な(当然の)決断だったといえるんだ。チームを愛しているし、昨年は本当に素晴らしかった。2016年にチームに加入してからの目標、チャンピオンになるということは達成できたのだから、これからはカーナンバー1を長期的に維持していきたいね」

最近のF1では若手有力ドライバーの長期契約がトレンドといえ、先頃、マクラーレンのランド・ノリスが2025年シーズンまで契約を延長したことも明らかにされているが、それにしても2028年までとは長い。シーズン途中での移籍加入だった2016年を含め、フェルスタッペンは現時点で少なくとも連続13シーズン、レッドブルで過ごすことが決まった(もちろん、パフォーマンス条項等による契約途中終了の可能性がないわけではないと思うが)。

2028年シーズン終了見込み時点でもフェルスタッペンはまだ31歳。レッドブル在籍はさらに長くなる可能性もあるだろう。また、現在アルファタウリで走っている日本の角田裕毅にとってはレッドブルへの昇格が近い将来の目標だと思うのだが、それが実現した場合のチームメイトはフェルスタッペン、と決まった格好になる(諸事情鑑みて、角田昇格実現の場合にそうなる可能性はもともと高かったわけだが、契約的な面から見ても、フェルスタッペンの元来の契約範囲だった2023年のみならず2024年以降も確定、ということに)。

フェルスタッペンが連覇を狙って戦う2022年シーズンのF1は3月20日決勝のバーレーンGPにて開幕予定。その前の3月10~12日には今季第2回のプレシーズンテスト(公式合同テスト)が開幕地バーレーンで実施されることになっている。

《遠藤俊幸》

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