『DS 9』をサプライズ展示…大使公邸でのDSオーナー向けイベント

DS 9
DS 9全 11 枚

ステランティスジャパン(旧グループPSAジャパン)は3月4日、フランス大使公邸において、DSユーザーを対象とした「ガレット・デ・ロワ」イベントを開催。そこには間もなく日本発表予定の『DS 9』もサプライズ展示された。

[写真:DS 9]

ガレット・デ・ロワ(王様のケーキ)とは、フランスにおいて1月6日の「公現祭」をお祝いして食べるお菓子として始まったが、1月中であればそれを囲んで家族や友人たちが集まる際に食される新年には欠かせないお菓子でもある。なぜ王様かというと、お菓子の中に隠された「フェーヴ」と呼ばれる小さな陶器が隠されており、それにあたった人はその日の“王様”または“女王様”になるからである。

今回のイベントは、新車でDSを購入したユーザーが様々なイベントを5年間楽しめる特別プログラム、ONLY YOU PRIVILEGEの登録者を対象に、ガレット・デ・ロワというフランスのイベントを通して、DSユーザーにフランスの文化を楽しんでもらおうという趣旨のもの。“大人の集まり”ということで、大使公邸のシェフが作る4種類のガレット・デ・ロワに合わせた4種類以上のワインがふるまわれた。全国から10組20名のDSオーナーたちが参加し、そのマリアージュに酔いしれていた。

そして、途中のプレゼンテーションではDSのバックグラウンド、2014年にシトロエンから分離し独立ブランドになったこと、1955年にパリモーターショーでクラシックDSがデビューしたこと、そして、フレンチラグジュアリー、サヴォアフェールというフランスのクラフトマンシップがふんだんに施されていることなどが語られたほか、間もなくDS 9とDS 4が日本デビューすることを発表。更に公邸エントランスには白のDS 9が展示され、話題を一身に集めていた。

DS 9に関して多くは語られなかったが、ステランティスジャパン代表取締役社長のポンタス・ヘグストロム氏は、会場において「DSオーナーの皆様にいち早く新型車をお見せできる絶好の機会だ。DS 9は、DSのすべてが詰まっている。フレンチラグジュアリー、テクノロジー、全てにおいて最高のクルマだ。これまでにデザインされたフランシス車の中で最も美しいクルマといってもいいのではないか」とコメント。

また、ステランティスインドアジア太平洋地域販売事業執行副社長のビリー・ヘイズ氏は、「DSファミリーの皆さんを本当に誇りに思っている。アーリーアダプター、まだまだ認知度が低いDSを選んでくれた皆様の審美眼を尊敬する」と述べ、「DSは、フランスの高級車の救世主の代表格だ。救世主的存在とはノウハウやモノづくりの高さ、つまりはサヴォアフェール、匠の技が詰まっている。モノ作りに対してこだわっている“超珍しい”ブランドだ」といい、「サヴォアフェールを知り、その目を持っている皆さん、どうかDSを広めて欲しい」と、ユーザーだからこそ語ることが出来るDSの魅力を多くの人に伝えて欲しいと語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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