ヤマハの最新「eバイク」を実走テスト!グラベルロード『ワバッシュRT』とクロスバイク『クロスコアRC』走りの違いは?

ヤマハのグラベルロードバイク『WABASH RT(ワバッシュRT)』
ヤマハのグラベルロードバイク『WABASH RT(ワバッシュRT)』全 36 枚

ヤマハ発動機(以下、ヤマハ)が2020年3月10日に発売を予定しているe-BIKE(eバイク)『WABASH RT(ワバッシュRT)』と『CROSS CORE RC(クロスコアRC)』。グラベルロードタイプとクロスバイクタイプ、それぞれの乗り味をオフロード&オンロードの両方で実走チェックした。

【画像全36枚】

ヤマハのグラベルロードバイク『WABASH RT(ワバッシュRT)』とクロスバイク『CROSS CORE RC(クロスコアRC)』ヤマハのグラベルロードバイク『WABASH RT(ワバッシュRT)』とクロスバイク『CROSS CORE RC(クロスコアRC)』

オフロードも難なく走れるグラベルロード「ワバッシュRT」

アメリカやヨーロッパなどで人気のスタイル、グラベルロードは、オンロード、オフロードなど路面を選ばず快適に走れる走破性を両立しているのが大きな特徴だ。日本国内でもキャンプ道具を積んで“旅するバイク”として楽しむほか、街の段差も気にすることなく走れることから、“通勤用の自転車”としても人気が高まっている。

その注目のスタイルをeバイク(電動アシスト自転車)として作り上げたのがヤマハのワバッシュRT。独自開発した新型ドライブユニット、大容量バッテリー、自然なペダリングをもたらす電動アシスト機能などにより、よりスポーツライドを楽しめるバイクに仕上がっている。

高いケイデンス中でも自然にアシスト

ヤマハのグラベルロードバイク『WABASH RT(ワバッシュRT)』ヤマハのグラベルロードバイク『WABASH RT(ワバッシュRT)』

筆者自身、さまざまな種類のeバイクをテストしてきたが、eバイクとオフロード走行の相性はかなりいい。

オフロードは一見平らだと思っていても路面に凹凸があり、瞬間、瞬間でペダルが重くなったり軽くなったり、それによりスムーズには走れない。アシストなしの自転車ではそれをテクニックでカバーしたりするのだが、eバイクの場合はそれをモーターがフォローしてくれて、なんとも心地良く走ることができるのだ。

パワーユニット「PWシリーズST」パワーユニット「PWシリーズST」

今回試したグラベルロードのワバッシュRTはこれまで以上の気持ちいい走りが体感できたeバイクだった。理由としてはドライブユニットに「PWシリーズST」を搭載しオンロードでもオフロードでも、上質なアシストを提供してくれるから。また新設計プログラムの採用で、ペダルをグッと踏み込んでもしっかりと路面をとらえるトラクションを発揮。自転車に乗る楽しさだけを味わうことができた。

一般的にスポーツ自転車を乗る時にはペダルの回転数を上げて乗るものなのだが、そのハイケイデンス(高いクランクの回転数)にも対応。クルクル回すペダリングに違和感なくアシスト力が加えられるので、自分が速くなったような錯覚を起こすほどだ。

ヤマハのグラベルロードバイク『WABASH RT(ワバッシュRT)』ヤマハのグラベルロードバイク『WABASH RT(ワバッシュRT)』

「オートマチックアシストモード」でライドを濃密に楽しめる

またスピード、ケイデンス、ペダリングトルクなどからライダーが求める最適なアシスト力を提供する「オートマチックアシストモード」を搭載。平地から登り、下りと変化していく路面状況に応じてアシスト力を自動で選択してくれるので、ライダーは自転車のギアチェンジなど自転車のコントロールに集中するだけでよく、よりライドを濃密に楽しむことができた。

最長で200kmの巡航性能を誇りeバイクらしいパワフルさはもちろん、路面に関わらずグイグイ走れる走破性をもつワバッシュRTは、オフロードを含むロングツーリングも楽しめる。さらにはフォークなどにダボ穴がありキャリアを取り付け可能なのでキャンプなどにも対応可能。MTBとは違いオンロードの走りも得意とするので、通勤にも楽しく使える。

ワバッシュRTは、まさにどこにでも出かけられるマルチパーパスなグラベルeバイクといえるだろう。

長時間のライドも楽しい「クロスコアRC」

ヤマハのクロスバイク『CROSS CORE RC(クロスコアRC)』ヤマハのクロスバイク『CROSS CORE RC(クロスコアRC)』

さて、ワバッシュRTがオフロードを得意とするバイクなら、クロスコアRCはオンロードに適した機能を持つクロスバイクタイプのeバイク。ワバッシュRTと同様のドライブユニットを搭載しているが、フレーム形状、パーツ類を変えることでよりオンロードに適したバイクに仕上がっている。

ハンドルが近めの設計になっているため、上体が起きたアップライトな乗車姿勢となっている。前方が見やすいだけではなく、長時間のライドでも腰が痛くなることも少ないだろう。

タイヤはエアボリュームが多い、27.5×2.0サイズのタイヤをセット。「オンロードに適したバイク」ではあるが砂利道程度なら問題なく走行可能だ。タイヤはエアボリュームが多い、27.5×2.0サイズのタイヤをセット。「オンロードに適したバイク」ではあるが砂利道程度なら問題なく走行可能だ。

実際に走り出してみると、漕ぎ出しから実にパワフルでスムーズ。ワバッシュRTと同様のドライブユニット「PWシリーズST」の影響も大きいと思うが、転がり抵抗が少ない27.5×2.0サイズのセミスリックタイヤ、路面の衝撃を吸収するフロントサスペンションもかなりの好影響を及ぼしている。下りの走行もスムーズで安定性もかなり高い。

オンロードで威力を発揮する「オートマチックアシストモード」

ハンドル左側にはアシストパワーやライトなどを操作するディスプレイをセット。ハンドル左側にはアシストパワーやライトなどを操作するディスプレイをセット。

ワバッシュRTでもかなり驚いたオートマチックアシストモードは、オンロードでも威力を発揮! 正直「オンロード走行ではそんなに必要ないだろうな」と思っていたがオフロード同様、かなり乗車を楽にする機能だった。アシストパワーの切り替えはペダルにかかるトルクなどでスムーズに行われるので、傾斜がキツくなると勝手にアシストパワーを上げてくれる。ライダーはギアチェンジをしてケイデンスを一定に保つことだけを考えればいい。

乗り味も変にアシストされている感覚があまりなく、しっかりスポーツしている感じになれる。ペダルにかかる重さが自然に軽減されるので、ロングライドに出かけても疲労感を抑えてくれるだろう。

バッテリーもワバッシュRTと同様のものをセット。直接ケーブルをつないでも、まら取り外して室内に持ち込んでも充電できる。チャージ時間もフル充電までの時間は約3.5時間とスピーディだ。

ヤマハのクロスバイク『CROSS CORE RC(クロスコアRC)』ヤマハのクロスバイク『CROSS CORE RC(クロスコアRC)』

いつものライドをスポーツとして楽しめるeバイク

マウンテンバイクのような頑丈さを持ちながら、誰でも乗れるアップライトなポジション、多少のオフロードでも走れてしまうタイヤ、最長200km持続するバッテリーなど、街乗りを中心としながらもいろんな場面で使えるクロスコアRC。通勤・通学、買い物、週末のロングライドなど、いつものライドをスポーツとして楽しめるeバイクといえるだろう。

《今 雄飛》

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