ハイブリッド車のエンジンにも対応…JR東海が在来線車両にも状態監視システムを導入 4月1日から

3月5日から中央西線で運行を開始した315系。冷房制御用として最初に「DIANA」に対応した。
3月5日から中央西線で運行を開始した315系。冷房制御用として最初に「DIANA」に対応した。全 5 枚

JR東海は3月9日、同社の在来線車両にも車両状態のリアルタイム監視システムを導入すると発表した。

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これは3月5日にデビューした新型通勤型電車315系や、ハイブリッド方式の次世代特急型車両HC85系に対応する「Data Integrated monitoring and Analysis system」(DIANA)と呼ばれるもの。

2019年12月に登場したHC85系の試験走行車による走行データを基に構築された分析手法を基に、車両内各機器の状態を自動解析することで、車両不具合の予兆をLTE通信により車両基地へ伝送し、315系から搭載されたAIによる冷房の自動学習・制御最適化にも対応する。

エンジンによる発電と蓄電池による電力で走行するHC85系については、エンジン部分のデータを取得することも可能で、国内の鉄道車両としては初の例となる。

JR東海では「DIANA」の導入により車両不具合の未然防止や車両異常時の迅速な対応などを図れるとしており、315系の冷房機能についてはデビュー時の3月5日から対応。それ以外へは4月1日から対応するとしている。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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