スズキ ビターラ にハイブリッド、燃費は21.3km/L…エスクード の欧州版

1.5リットルエンジンにモーターの組み合わせ

電気モーターだけで短距離を走ることが可能

最新の先進運転支援システム

スズキ・ビターラ(日本のエスクードに相当)ハイブリッド
スズキ・ビターラ(日本のエスクードに相当)ハイブリッド全 10 枚

スズキの英国部門は3月11日、『ビターラ』(Suzuki Vitara、日本名:『エスクード』に相当)のフルハイブリッドモデルを発売した。既存の48ボルトマイルドハイブリッド搭載車に加えて、電動化を強化する。

写真:スズキ・ビターラ・ハイブリッド

◆1.5リットルエンジンにモーターの組み合わせ

ビターラのフルハイブリッドモデルには、「K15C」型1.5リットル直列4気筒ガソリンエンジンを搭載する。最大出力は115ps/6000rpm、最大トルクは14.1kgm/4400rpmを発生する。モーターとジェネレーターを一体設計したベルト駆動式の「MGU」のモーターは、最大出力33ps、最大トルク6.1kgmを引き出す。

バッテリーは140Vのリチウムイオンを搭載する。トランスミッションは6速「AGS(オート・ギア・シフト)」。モーターのみで走行できるEVモードの効果もあって、駆動方式が2WDの場合、複合モード燃費18.5km/リットル、市街地低速走行燃費21.3km/リットル、CO2排出量121g/km(いずれもWLTPサイクル)の環境性能を可能にしている。

新しいハイブリッドシステムでは、エコモードとスタンダードモードの2種類のモードが切り替えられる。 1つのスイッチで、ドライバーは状況に応じて2つのモードを切り替えることができ、EVモードを多用できるという。スタンダードモードでは、MGUはガソリンエンジンをより長く支援して、活発な運転を楽しむことができる、と自負する。

◆電気モーターだけで短距離を走ることが可能

高性能なリチウムイオンバッテリーには、減速やブレーキ時の電気エネルギーを蓄える。一体設計のスタータージェネレーターを介して作動するアイドルストップ機能も搭載している。エンジン回転数とスロットル位置に基づいて、エンジンのECUはドライバーがいつ加速するかを判断し、電気モーターによるアシストを利用してトルクを増加させる。

また、ハイブリッドシステムは、減速時にエンジンを停止し、クラッチを切ることで、効率的に運動エネルギーを回収して発電し、EVモードの航続を延ばす。フルハイブリッド車として、『ビターラ・ハイブリッド』は電気モーターだけで短距離を走ることが可能だ。

ビターラ・ハイブリッドには、MTと6速AGS(オート・ギア・シフト)が標準設定されている。パフォーマンスと燃費の優れた組み合わせを実現するために、最適化されている。AGSの利点は、従来のトルクコンバータタイプのATと比較して、重量が軽いこと。AGSには、ステアリングホイールにパドルシフトが備わる。

◆最新の先進運転支援システム

最新の先進運転支援システム(ADAS)が搭載された。「デュアルセンサーブレーキサポート」は、フロントガラスの単眼カメラとレーザーレーダーの2種類のセンサーで前方の車両や歩行者を検知する。そして、衝突のおそれがあると判断すると、ブザー音やメーター内の表示によってドライバーに警告を行う。強くブレーキペダルを踏むと、ブレーキ踏力をアシストする。衝突の可能性が高まると、自動で強いブレーキをかけ、衝突の回避または衝突時の被害軽減を図る。

「車線逸脱警報」は、約60~160km/hで走行中、車線の左右区画線を検知し、進路を予測する。前方不注意などで車線をはみ出すと判断した場合、ブザー音とメーター内の表示と表示灯によって警報を発し、ドライバーに注意を促す。「標識認識」は走行中、単眼カメラが認識した最高速度やはみ出し通行禁止、車両進入禁止の標識をメーター内に表示させ、ドライバーに知らせる。この他、ブライドスポットモニターやリアクロストラフィックアラートが採用されている。

《森脇稔》

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