メルセデスベンツの新型EV『EQE』、航続は660km…受注を欧州で開始

Eクラスセダンに相当するEV

Eクラスセダンよりも広い室内空間

最大出力292hpモーターを積む「EQE350+」

メルセデスベンツ EQE
メルセデスベンツ EQE全 10 枚

メルセデスベンツは3月15日、新型EVの『EQE』(Mercedes-Benz EQE)の受注を欧州で開始した。ドイツ本国でのベース価格は、7万0626ユーロ(約915万円)と発表されている。

写真:メルセデスベンツ EQE

◆Eクラスセダンに相当するEV

EQEは、『EQS』の下に位置するEVとなる。EQSが新型『Sクラス』に相当するEVであるのに対して、EQEは『Eクラスセダン』に相当するEVとなる。EQSと比較して、ホイールベースがわずかに短く、オーバーハングが短く、ボディサイドはより抑揚が強調されている。これは、Eクラスセダンと同じく、ビジネスサルーンらしさを受け継いだものという。EQEのボディサイズは、全長4946mm、全幅1961mm、全高1512mm、ホイールベース3120mmとした。

フロントは、低くスポーティなデザイン。スリムなキャビンの上に、しっかりと張られた弓のようなシルエットは、クーペの特徴でもある。前方に移動したAピラーと、後方のCピラーがゆったりとしたキャビンスペースを構築する。このセグメントでユニークなのが、キャブフォワードデザインだ。フロントのオーバーハングは短く、リアはスポイラーがダイナミックなアクセントを演出する。19~21インチのホイールと筋肉質のショルダー部分が、EQEにアスレチックなキャラクターを与えているという。

EQEにも、メルセデスベンツのデザイン哲学、「センシュアルピュリティ(官能的純粋)」が導入されており、明確で流れるようなデザインに反映された。緊張感のある曲がりくねった表面は、動力性能を強調しているという。

メルセデスベンツ EQEメルセデスベンツ EQE

◆Eクラスセダンよりも広い室内空間

インテリアは、センターコンソールの前側部分がインストルメントパネルにつながっている。これは、電動パワートレインにより、トランスミッショントンネルが不要になり、新しいパワートレインを視覚的に表現したものだ。複雑なステッチを備えたレザーの表面は、流れるようなデザインとした。ドアオープナーとシートコントロールが一体化されたフローティングコントロールクラスターを採用する。ドアセンターパネルは、垂直面から水平面への官能的でダイナミックな動きとなり、アームレストと連続的につながる。空調ベントは、最近のメルセデスベンツ車に共通するタービンデザインとした。

シートは、コンフォートシートを標準装備する。サイドボルスターのデザインにより、ホールド性を追求した。ファンパームに似たステッチパターンを採用する。室内空間は、現行Eクラスセダンに対して、縦方向に80mm広く、前席ショルダールームは27mm広い。

インテリアの6つのコーディネートされた色の組み合わせは、ゆったりとした空間を強調する。EQEは、暖色と寒色の配色が特長。バラオブラウンネバグレーやビスカヤブルーブラックなどの色が、柔らかくエモーショナルなデザインを演出する。電気コイルがモチーフのカラーロゼゴールドも用意されている。

メルセデスベンツ EQEメルセデスベンツ EQE

◆最大出力292hpモーターを積む「EQE350+」

リアアクスルに電動パワートレインの「eATS」を搭載する。 4WDの「4MATIC」の場合、フロントアクスルにもeATSを搭載する。フロントアクスルとリアアクスルの電気モーターは、永久励起同期モーター(PSM)だ。 4MATICでは、トルクシフト機能により、前後の電気モーター間で駆動トルクを連続的に可変分配できるため、最も効率的にeATSを利用できるという。

EQEは、ブレーキエネルギーを電気エネルギーに変換して、バッテリーに蓄電する。ドライバーは、ステアリングホイールのパドルシフトにより、回生ブレーキの強さを3段階に調整できる。「ECO Assist」は、最も効率的な運転スタイルを追求する。ドライバーはブレーキペダルを踏む必要はなく、ワンペダルの運転を可能にした。

欧州市場で最初に導入されるのが、「EQE350+」グレードだ。モーターは、最大出力292hp、最大トルク54kgmを発生する。バッテリーの蓄電容量は、およそ90kWh。1回の充電での航続は、最大660km(WLTPサイクル)に到達する。バッテリーの充電は、車載の出力11kWチャージャーで約8時間15分。オプションの車載の出力22kWチャージャーの場合、約4時間15分で完了する。出力170kWのDC急速チャージャーを利用すれば、15分で約250kmの航続に必要なバッテリー容量を充電できる。

《森脇稔》

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新型ハイパーカー『ブラックバード』発表、850馬力の自然吸気V8+6速MT…伝説の偵察機に着想
  2. アップガレージ、茨城龍ケ崎店を9月18日オープン
  3. メルセデス・マイバッハ Sクラス、NBAのレブロン・ジェームズ選手がカスタム…専用アイボリーまとう
  4. トヨタ車専用「USBカーチャージャー」発売、2ポート2台同時に急速充電
  5. ブレイズ、四輪特定小型原動機付自転車「e-CARGO」増産へ…受注好調で
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 自動運転開発の分野で高まるNVIDIAとAWSの存在感、日本メーカーは中国のスピード感に対抗できるのか【AWS オートモーティブ AI イノベーション フォーラム】
  2. KYB、パワースポーツ車両向けEPSを米ポラリス社のオフロードビークルに展開
  3. なぜ?テスラ・BYD・ハイブリッドを選ぶのか、日本の BEV ユーザーのリアル…国際経済研究所 小林浩氏[インタビュー]
  4. BYD12万人の技術力と日本市場への本気度、補助金逆風下「ラッコ」の戦略とは…BYD Auto Japan 東福寺厚樹 代表取締役社長[インタビュー]
  5. ブリヂストンとNXタイロジスティクス、使用済みタイヤの資源循環などで覚書締結
ランキングをもっと見る