レクサス LC に「北海道エディション」、開発テストの舞台に敬意…4月欧州発売

専用仕上げの内外装

コンバーチブルの4層構造のソフトトップは15秒で開く

コンバーチブルは自然吸気の5.0リットル V8のみ

クーペにはV6エンジンのハイブリッドも設定

レクサス LC「北海道エディション」
レクサス LC「北海道エディション」全 8 枚

レクサスの欧州部門は3月14日、『LC』に「北海道エディション」(Lexus LC Hokkaido Edition)を設定すると発表した。クーペとコンバーチブルの各40台を、2022年4月に限定発売する予定だ。

◆専用仕上げの内外装

北海道エディションは、日本の北海道に由来する。レクサス(トヨタ)は北海道に士別試験場を擁する。スーパーカーの『LFA』をはじめ、LCもまた、レクサスの「匠」マスタードライバーによって、入念にチューニングされたという。

北海道エディションは、21インチのアルミホイールと、専用のブラックシグネチャーグリルと装飾、LEDヘッドライト、「アフターバーナースタイル」のテールライトを装備した。ボディカラーは、フレアレッド、ソニックプラチナ、Fホワイト、グラファイトを用意する。コンバーチブルのルーフは、赤または黒のファブリックが選択できる。

インテリアは、ブラック/ダークローズ仕上げとした。運転席側は赤がメインで、助手席側にはより落ち着いたブラックを使用している。

レクサス LC「北海道エディション」レクサス LC「北海道エディション」

◆コンバーチブルの4層構造のソフトトップは15秒で開く

コンバーチブルのソフトトップは静粛性に配慮して、4層構造を採用した。さらに材質や質感を吟味し、シワの寄らない最適な張り具合にこだわって、クーペのような美しいルーフラインを目指している。

ルーフの開閉スピードとその動き方にもこだわり、開き始めと閉じる直前の動きをコントロールする。また、ルーフとトノカバーの動きを連動させ、優雅で自然な動きを追求するとともに、オープン時およそ15秒、クローズ時およそ16秒と、クラストップレベルの開閉スピードを確保した。

ルーフは走行時でも、速度が50km/h以下であれば開閉することができる。開閉作動中はメーター内にアニメーションで表示し、作動状況をドライバーに伝える。

レクサス LC「北海道エディション」レクサス LC「北海道エディション」

◆コンバーチブルは自然吸気の5.0リットル V8のみ

コンバーチブルは、ガソリン車の「LC500」グレードのみだ。パワートレインは、5.0リットル V型8気筒ガソリン自然吸気エンジンで、欧州仕様の場合、最大出力464hp/7100rpm、最大トルク54kgm/4800rpmを引き出す。10速ATの「ダイレクトシフト」との組み合わせにより、伸び感のあるリニアな加速を追求した。走行シーンに応じて駆動力をきめ細かく制御し、日常走行から限界域の車両コントロールまで、ドライバーの感覚に合う走りを狙った。

ドライバーが自然吸気V8の官能的なエンジンサウンドを、コンバーチブルで楽しめるように、吸気音をキャビン内に共鳴させるサウンドジェネレーターや、迫力ある排気音を演出する外装バルブを採用した。オープン走行時に、より気持ち良いサウンドに、こだわったという。

ブレースの配置や形状を追求し、リアサスペンションタワーブレースには形状自由度が高く、軽量かつ高剛性なアルミダイキャストを採用した。床下ブレースの採用やマグネシウム、アルミニウムなど軽量素材の最適配置により、高剛性と軽量化を両立する。ヤマハが開発した「パフォーマンスダンパー」を採用して、上質な乗り心地とドライバーの意図に忠実な優れた運動性能を追求している。

レクサス LC「北海道エディション」レクサス LC「北海道エディション」

◆クーペにはV6エンジンのハイブリッドも設定

クーペには、V8ガソリンエンジン搭載車のLC500だけでなく、ハイブリッドの「LC500h」グレードを設定する。レクサスの「マルチステージハイブリッド」を搭載した。ハイブリッドパワートレインは、エンジンが「2GR-FXS」型3.5リットルV型6気筒ガソリン。欧州仕様の場合、最大出力298hp/6600rpm、最大トルク35.5kgm/4900rpmを発生する。エンジンとモーターを合わせたシステム全体では、359hpのパワーを引き出す。

マルチステージハイブリッドは、2つのモーターを使用したハイブリッドシステムに、有段ギア(4速)の自動変速機構を組み合わせることで、エンジンとモーター両方の出力制御が可能に。エンジンの高回転化と合わせて、低速域ではエンジン使用領域を高回転側に拡大し、低速から力強い駆動力を生み出し、パワフルな走りを追求する。

さらに、低速域から高速域まで、システム効率の高い動作点を選択し、EV走行領域も拡大した。これにより、エモーショナルな走りと燃費性能に優れた快適なクルージング走行を両立した、としている。

《森脇稔》

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