【DS 9】日本発表…フラッグシップサルーン、価格は630万円から

DS 9
DS 9全 23 枚

ステランティスジャパンは3月17日、DSオートモビルのフラッグシップサルーン『DS 9』を日本市場に導入し、全国のDSオートモビル正規ディーラーで発売した。DSオートモビルならではのパリ生まれのラグジュアリーを体現するフラッグシップサルーンだ。

DSオートモビルではDS 9について、フランスの文化、建築様式などを内包した意匠とインテリアのしつらえ、居住感の良さを謳う。プラグインハイブリッドシステム、DSアクティブスキャンサスペンション、DSコネクテッドパイロットなどの、最先端テクノロジーとラグジュアリー文化との融合を意図した。

DS 9のパワートレインにはプラグインハイブリッドの「E-TENSE」とガソリンエンジンを用意している。E-TENSEとは、PHEV、BEVなど、DSオートモビルの電動化テクノロジーの総称だ。

DS 9のプラグインハイブリッド(PHEV)は、フロントの1.6L「PureTech」ターボガソリンエンジン(200ps/300Nm)と、81.2kW/110psのフロントアクスル用モーターを装備。システム合計出力は250ps/360Nmという数字になる。ガソリンエンジンの低速トルクを電気モーターが補い、0-100km/h加速は8.1秒というパフォーマンス。EVモードにおける最高速度は135km/hだ。

内燃機関を使わないEVモードでの走行はで61km(欧州WLTCモード)。ハイブリッドの燃料消費率は14.0km/Lだ。15.6Whの容量のリチウムイオン電池はリアシート下に配置し、前後重量配分の適正化を図る。満充電に要する時間は、3kW/200Vで約5時間、6kW/200Vで約2.5時間となっている。無料のスマートフォン用アプリ「MyDS」から充電予約と状況の確認、そしてエアコンのプリコンディショニングの遠隔操作が可能だ。

DS 9DS 9

ガソリンエンジンは定評のある1.6L「PureTech」ターボエンジン。軽量コンパクトで、良好な燃費性能を持ちながら、最高出力165kW/225ps@5500rpm、最大トルク300Nm@1900rpmというハイパワーと高トルクを発揮する。加えてダイレクトインジェクション、ツインスクロールターボチャージャー、インテークとエキゾーストの双方に採用した可変バルブタイミングなどの先進テクノロジーを搭載している。これらのパワートレインに組み合わされるギアボックスは8AT。

運転支援システムでは、レーンキープ時に左右両側の白線の中央のみならず、ドライバーが任意に左右位置を決めることができる「DSコネクテッドパイロット」を装備。さらに、路面をセンシングしてサスペンションを先読み制御する「DSアクティブスキャンサスペンション」、6つの配光モードを自動で使い分ける「DSアクティブLEDビジョン」を搭載している。

寸法は、全長4940mm×全幅1855mm×全高1460mm、ホイールベース2895mm。全長に対してロングホイールベースだ。

エクステリアカラーは4色を展開。クリスタルパールがE-TENSEのイメージカラーとなる。繊細な色調のメタリックホワイトを基調に、ハイライト部分にほのかにシャンパンゴールドが覗く。ほかに、ブルーミッドナイト、ブランナクレ、ノアールペルラネラ(受注生産)を用意。インテリアはそれぞれ「OPERA」グレードがアールルビィ、「RIVOLI」グレードがバサルトブラックが設定されている。

価格は630万~787万9000円。グレードは「OPELA」と「RIVOLI」の2つの展開。それぞれにPHEVモデルのE-TENSEとガソリンエンジンモデルを用意し、都合4車種のラインナップとなっている。「RIVOLI ETENSE」は受注生産だ。

DS 9DS 9

《高木啓》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  2. スバル『フォレスター』に早くも「理想の姿」と話題の特別仕様、「最初から出してよ!」の声も
  3. 約10万円で200km以上走るEVバイク登場に「現実的な選択肢」、ベトナムから日本上陸に期待の声
  4. 【フィアット 600ハイブリッド 新型試乗】意外にもBEV版よりスムースで快適! 価格にも「親近感」…島崎七生人
  5. 車内で動画やサブスクが見放題!Apple CarPlayも!データシステム『U2KIT』はディスプレイオーディオ革命だPR
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
  3. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
ランキングをもっと見る