復活のワーゲンバスに早くも強敵!? 高級EVブランド「ゼーク」が放つ刺客とは

ゼーク WaymoOne プロトタイプ(スクープ写真)
ゼーク WaymoOne プロトタイプ(スクープ写真)全 11 枚

新興プレミアムEVブランド「Zeekr」(ゼーク)が開発を進める、完全自律型のロボタクシーのプロトタイプと思われる車両を、スクープサイト「Spyder7」のカメラが初めて捉えた。

ゼークは、吉利(ジーリー)と米国のウェイモが立ち上げた新興の高級EVブランドで、プレミアムEVカテゴリーにおいて、テスラなどと競争するためのスタンドアローンブランドとなる。昨年には完全自律型となるEVロボタクシーのレンダリング画像を公開していた。

スウェーデン北部の凍てついた湖で捉えた「WaymoOne」と呼ばれるプロトタイプは、ボディ全体をカモフラージュでラッピング。しかし、ワンボックスMPVスタイルのボディシルエット、4枚のスライドドア、LEDヘッドライトなどレンダリングとほぼ一致していることがわかる。

ゼーク WaymoOne プロトタイプ(スクープ写真)ゼーク WaymoOne プロトタイプ(スクープ写真)

ただし、ルーフ、フロントフェンダー、テールライトにはウェイモのADASセンサーが搭載されておらず、ドアには従来のサイドミラーが装着されている。後部は雪で覆われているが、アーチ状の広いリアウィンドウ、ガラスの下には水平基調のLEDテールライトが配置されている。ハッチは荷物の積み込みを容易にするために大きな開口部と低い床を備えているように見える。

車内にはステアリングホイールが装備されているが、今回は車両のシャーシのチューニングと、電動パワートレインのパフォーマンスに焦点を当てているための仕様のようだ。

またセンサーがなく、ハンドルがついているもう一つの理由は、ゼークが自律型バージョンに加えて通常の乗用車としてEVを一般に提供する計画を持っていることを示唆している。市場ではMPVタイプのEVはそれほど多くなく、VW『ID.BUZZ』と競合するのも不思議ではない。

ゼーク WaymoOne プロトタイプ(スクープ写真)ゼーク WaymoOne プロトタイプ(スクープ写真)

キャビン内には、可動域が大きなリクライニングシートに加え、ゆったりとしたヘッドクリアランスや足元のスペースを提供するほか、スマートフォンや、そのほかの個人の電子機器用インフォテインメントディスプレイと充電器などを装備。市販型では2列のシートで合計5人の乗車が可能となる。

ゼークロボタクシーの発売時期は明らかにされていないが、今後数年間でWyamoOneを米国市場に導入する計画を持っている。市販型スペックなどの情報を入手次第、お伝えしていこう。

《APOLLO NEWS SERVICE》

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