ベテランならではのさじ加減…スズキ セルボ 前編[カーオーディオ ニューカマー]

car audio newcomer! スズキ セルボ(オーナー・重井克之さん) by Warps 前編
car audio newcomer! スズキ セルボ(オーナー・重井克之さん) by Warps 前編全 7 枚

レベルの高いオーディオシステムをインストールする予定のメインカーとは別に、普段使いのセカンドカーとしてセルボを手に入れた重井さん。しかし純正サウンドにもの足りなさを感じてシステムアップを敢行。広島県のWarpsと手軽で効果的なシステムを作った。

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◆足代わりのセカンドカーだが純正の音に
不満を感じてオーディオのシステムアップを開始

7年前にオーディオの目覚めてDIY取り付けを経てプロショップでの本格的なオーディオインストールを経験してきた重井さん。現在は次期メインカーとなるクルマに乗り換えてオーディオインストールなどを進行中。そんなメインカーが完成するまでの足代わりのセカンドカーとして手に入れたのがセルボだった。

「メインカーはまだ完成していないので、普段使いのクルマが必要でした。そこで普通に乗れればいいやってことで、軽自動車のセルボを手に入れたんです」

あくまでも普段使いの足代わりクルマとして用意したセルボだったが、すぐに不満が出てきた。かなりレベルの高いオーディオシステムも経験してきた重井さんだけに純正オーディオの音がどうにも納得いかなかったのだ。

「このクルマで音楽を聴いているとすごくチープに感じるんです。セカンドカーなのもあってオーディオに関しては手を掛けるつもりはなかったんですが、どうにももの足りなくて少しだけでもシステムアップすることにしました」

とは言ってもハイエンドなシステムはメインカーで実践するため、セカンドカーは“そこそこ良い音”を目指す。そのあたりはベテランならではのさじ加減で、やり過ぎないシステム構築を計画。こうしてセカンドカーのシステムアップが始まった。

◆純正の不満ポイントを解消する
フロントスピーカーの交換を最初に実施

重井さんが最初に手を加えたのはスピーカーだった。音の出口となるスピーカーがもっとも音のレベルアップに効果があることをベテランである重井さんは経験からもよく知っていた。

「取りあえずはフロントスピーカーを交換しました。純正スピーカーの物足りなさはこれで解消されるはずだと思って実践しました。選んだのはJBLのユニットでした。取り付けは手軽に純正位置にインナー取り付けしました」

お手頃なスピーカーを選んでワープスで交換を依頼。取り付けもシンプルなインナーバッフルによる設置で大がかりなカスタムは一切無し、最小限のシステムアップとした。

「想像はしていたんですが、スピーカーを交換するとすごく音が良くなりました。純正スピーカーだとボワンボワンとにじんだような音だったのに対して、スピーカーを交換したらビシッと引き締まった音に激変しました。その結果に結構満足しました」

純正スピーカーで不満があった中高域のサウンドが見違えるように良くなったことを実感したオーナー。あらためてスピーカー交換の効果の高さを感じたという。

◆フロントスピーカーが良くなると
低域のもの足りなさが際立ってきた

フロントスピーカーを交換して一定の結果が出た重井さん。その音にもまずまず満足して普段使いでの快適性が一気にアップ。しかし半年ぐらいその状態が続くと若干のもの足りなさを感じた。

「なんだかもの足りないんですよね。中高域が良くなった分、低域が足りていないのが気になり始めたんです。これはサブウーファーの追加しかないなとすぐに計画をはじめました」

ベテランオーナーらしく、高域から低域までのバランスの良い再生が身体に染みついていたようで、ミッドバス+ツイーターの2ウェイでは低域のもの足りなさが際立ってきたようだ。そこですぐさま手頃なサブウーファーの選定に入るところもシステムアップと音の関係をよく知っているベテランらしい判断だった。

「セルボはあまりヘビーなシステムにしたくなかったのでパワードサブウーファーを導入することにしました。選んだのはミューディメンションのBlack Boxです。取り付けもシンプルにしたかったので助手席のシート下に設置してもらいました」

フロントスピーカー同様に手軽なユニットを導入、加えて取り付けもシンプルにしたのがセカンドカーらしい判断。しかし定評のあるパワードサブウーファーなので効果は高かった。

「サブウーファーを取り付けると低域の量感もしっかりと出てきました。また歯切れの良い低域が再生されるのも心地良いです。これでサウンド全体がまとまってきたと感じました」

スピーカー交換に続いてサブウーファーの導入でオーナーも納得できるサウンドに進化したセルボ。セカンドカーと言えども普段使いする上で音の良さは欠かせなかったので、必要最小限のシステムアップで結果が出たのも狙い通りだったという。次回の後編ではさらなるグレードアップの様子をリポートすることにしよう。

土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。

car audio newcomer! スズキ セルボ(オーナー・重井克之さん) by Warps 前編

《土田康弘》

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