ボートレーサー養成所を修了した本田愛の想い…父はスズキのモトクロス選手、スポーツ家系

ボートレーサー養成所 第130期 修了記念競走・修了式
ボートレーサー養成所 第130期 修了記念競走・修了式全 8 枚

「父からは、常に前向きにいることをいつも教わりました。モトクロス競技の舞台で大怪我しても、諦めずに次のレースにむけて準備して挑んでいく姿を見て、強い心を持って前向きに挑戦していくしかないことを教わりました」

【画像全8枚】

そう語るのは、次代のボートレース選手を輩出するボートレーサー養成所をこの3月に修了(第130期)し、いよいよ“水上の格闘技”へと参戦する本田愛選手。

2002年生まれ、静岡県浜松市の小学校・中学校・高校を卒業した本田愛選手は、“モータースポーツ家系”の20歳。彼女の父親はかつて、スズキ二輪テスト課を経てスズキファクトリーライダーとして活躍し、全国際A級250ccクラスや日本モトクロス選手権にも参戦してきたモトクロス選手の経験をもつ本田哲也氏。

バレーボール選手経験を持つ母親の影響からか、本田愛選手は中学校・高校とバレーボール部に所属。ボートレーサーになろうと思ったきっかけは、「小学生のころに初めてレースを観て男性レーサーに混ざって走る女性レーサーに憧れたから」という。

彼女がいうとおり、1周600mコースを反時計回りに3周(1800m)し入着順位を決めるボートレースは、男性・女性の区別がない。男女の隔てなく競い合う点もボートレースの特徴のひとつ。現在およそ1600名いるボートレーサーのうち、女性レーサーは約200名が在籍している。

「まずこのボートレーサー養成所(福岡県柳川市)を修了できたのがうれしい。支えてくれた家族にも感謝しています」という本田愛選手。父と同じモトクロス選手になる思いはなかったのか。「まったくなかったです。父のレースを観ていて、怖くて。母の背中に隠れてレースを観ていたような気がします。だから、モトクロス選手をめざそうとは思っていませんでした」。

「でも、父がレースの現場で戦っているのを観てきて、怖さもあったんですけど、『やっぱりレースの舞台で活躍したい』っていう思いがありました。そんなときに、ボートレース浜名湖で男性選手に混じって闘う女性選手の姿を目の当たりにして、かっこいいって思って、自分もなりたい!と」

「ボートレースは自分の船のエンジンを自分で分解・組み立て・メンテナンスしますが、こうした作業も好きです。わからないときは、父に電話で聞くときもありました。実際に、自分でギヤケースなどを整備したエンジンでボートを走らせてみると、イメージどおりに速くなる。そういう実感が楽しいですね」

そう語るボートレース女性ルーキー本田愛選手の「将来やりたいこと」は、「47都道府県を旅すること」という。「父がいまクルマ屋を営んでいるので、ボートレーサーとして賞金を獲得するようになったら、全国に24か所あるボートレース場を、好きなクルマで巡ってみたい」。

もとモトクロス選手ともとバレーボール選手の両親を持つ女子が、ボートレース界へと飛び込みエンジンをスタートさせる2022年春。今後の本田愛選手の活躍に、注目してみて。

《レスポンス編集部》

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