名車リバイバル、交換式バッテリーに「HondaGO」、ホンダ「ホンキ」の二輪活性化策…東京モーターサイクルショー2022

『ホーク11』に跨り笑顔のホンダモーターサイクルジャパン 室岡克博 代表取締役社長
『ホーク11』に跨り笑顔のホンダモーターサイクルジャパン 室岡克博 代表取締役社長全 16 枚

3年ぶりの「東京モーターサイクルショー」に、ホンダは37台もの車両を展示した。しかし話題はそれだけではなかった。2019年に立ち上げた二輪市場活性化プロジェクト「HondaGO」にもスポットを当て、「HondaGOで広がるバイクライフ」をテーマとしてきた。

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「HondaGO」がめざす身近な存在のバイク

HondaGOは若年層などにとって二輪車が身近な存在になることを目指した展開で、HondaGOバイクレンタル、スマートフォンアプリのHondaGOライド、オンラインショップのHondaGOバイクギアなどがある。

バイクレンタルは現在272の販売店で展開しており、3万5000回の利用があった。メインテナンス情報やツーリング記録などができるアプリは10万人近いダウンロードを達成。オンラインショップは3月14日にスタートしたばかりだが、すでに11万人の来場があったという。

4月からは若い人などに向けて安全運転の啓蒙などを行うHondaGOクラブも展開予定。すべて共通IDで会員登録する方式で、ブースでは会員登録した人向けにノベルティのカプセルトイなどが用意されていた。

方向性が異なる2つのリバイバル

車種ではひと足先に開催された「大阪モーターサイクルショー」でワールドプレミアとなった2台、『ダックス125』と『ホーク11』が主役だ。いずれもかつてのホンダを支えたネーミングのリバイバルとなるが、方向性は異なる。

人気の原付二種クラスに投入されたダックスは、1969年発売のレジャーバイクを再構築したもので、鋼板プレス製バックボーンフレームやアップマフラーといった特徴を受け継ぎながら、シートを2人乗り可能とした。

コンセプトは「ファミリー&レジャースニーカー」。ときには家族や子供を乗せ、スニーカーを履いたような気分で休日を過ごしてもらいたいとメッセージを添えた。

グローバルモデルとなるダックス125に対し、ホーク11は日本専用車。日本のバイクシーンを支えているベテランライダーに向けたプロダクトで、「楽しさは数字じゃない」がキーワードとなる。

その言葉どおり、スペックを追求するのではなく、すべてが手の内にある感覚を目指したという。デザインでは一体成型のロケットカウルがポイントだ。

交換式バッテリー搭載でビジネスバイクを電動化

カーボンニュートラル対応については、近年立て続けに発売した『ベンリィe:』、『ジャイロe:』、『ジャイロキャノピーe:』を紹介。いずれも共通の交換式バッテリーを使用しており、ブースには開発中のバッテリー交換ステーションも展示した。

ホンダはビジネスカテゴリーから電動化に挑戦していくという方針であり、ユーザーの意見をもとにさらなる進化をしていきたいと表明していた。

《森口将之》

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