電動バイクは海外勢が熱い!その魅力は「電動化=カーボンニュートラル」だけではない

Xeamは6ブランド20車種もの電動バイクを展示(東京モーターサイクルショー2022)
Xeamは6ブランド20車種もの電動バイクを展示(東京モーターサイクルショー2022)全 24 枚

新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催になった「東京モーターサイクルショー2022」は、電動バイクが目立ったショーでもあった。

主役的扱いだったBMWモトラッド『CE04』

BMW CE 04(東京モーターサイクルショー2022)BMW CE 04(東京モーターサイクルショー2022)

その中でもひときわ目立っていたのがBMWモトラッドの新型車『CE04』。ブースの中央に置かれ、ブリーフィングでも最初に紹介されるという主役的扱いだった。

BMWにとっては『Cエボリューション』に続く電動スクーター第二弾であり、650cc級の車格、車検のない軽二輪カテゴリー(126~250cc)であることは前作と共通だ。

BMW CE 04(東京モーターサイクルショー2022)BMW CE 04(東京モーターサイクルショー2022)

しかしデザインはまったく違う。Cエボリューションは、同じBMWのエンジンスクーターに近いのに対し、CE04はアニメから飛び出してきたようなアヴァンギャルドなフォルム。これだけで欲しくなる人が出てきそうだ。

満充電での航続距離130km、急速充電を使えば80%まで65分という時間、Cエボリューションの約5万円高という161万円の価格も満足度が高い。

商用3輪EVのaidea、そして圧巻の展示台数のXeam

aidea AAカーゴ(東京モーターサイクルショー2022)aidea AAカーゴ(東京モーターサイクルショー2022)

ヤマハ発動機の『E01』と『TY-E2.0』、本田技研工業の『ベンリィe:』『ジャイロe:』『ジャイロキャノピーe:』およびバッテリー交換ステーションは以前の記事で紹介したので、ここではそれ以外のブランドを追っていこう。

日本勢ではイタリアンデザインの車両を製造販売するaidea(アイディア)がある。配送用電動3輪スクーター『AAカーゴ』は、ドミノピザやDHLなどで使われるカラーの展示が目を引いた。

イタリアのランブレッタ、台湾のSYMなどを輸入するモータリストは、エンジン車の販売も手がけるファンティックのe-bike、スペイン生まれの競技用電動キッズバイクTORROT(トロット)、オリジナルブランドの電動オフロードバイクなど個性的なラインナップを並べていた。

Xeamは6ブランド20車種もの電動バイクを展示(東京モーターサイクルショー2022)Xeamは6ブランド20車種もの電動バイクを展示(東京モーターサイクルショー2022)Sur-ronはオフロード走行に特化した電動バイクのブランド(東京モーターサイクルショー2022)Sur-ronはオフロード走行に特化した電動バイクのブランド(東京モーターサイクルショー2022)

圧巻だったのはXeam(ジーム)のブースで、米国ゼロモーターサイクル、中国niu(ニウ)など6ブランドの20車種を展示。コハクジャパンが輸入するSur-ron(サーロン)はオフロード走行に特化した電動バイクのブランドで、公道走行可能な車種も用意していた。

エスターがインポーターとなるEnergica(エネルジカ)はスポーツバイクに特化したブランドで、電動バイクの世界選手権レースでマシンを供給してきたという実績を持つ。細いパイプを溶接で組み上げたトレリスフレームがイタリア的だ。

Energicaのスポーツバイクタイプの電動バイク(東京モーターサイクルショー2022)Energicaのスポーツバイクタイプの電動バイク(東京モーターサイクルショー2022)

電動バイクの魅力は「電動化=カーボンニュートラル」だけではない

2019年の東京モーターショーは多くの海外勢が欠席したのに対し、今回の東京モーターサイクルショーはここまで紹介してきたように、広範な地域から多彩なブランドが集結した。それが電動バイクの多さにつながったのだろう。

ただし環境面を念頭に置いた車種は少数で、多くは電動だから実現できる造形や走りをアピールしていた。電動化=カーボンニュートラルというメディアもあるが、二輪車はもっとストレートに移動の喜びを探求している感じを受けた。

《森口将之》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  3. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  4. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る