HKSは、日産「RB26DETT」エンジン用「キャパシティアップグレードキット RB26 2.8L ステップ2 BCD」を発売した。
キャパシティアップグレードキットは、「よりトルクフルに、よりパワーを」といった要求に応えるため、各エンジンごとに最適な設計を施した排気量UPキット。新製品は、実績のある「2.8L ステップ2キット」をベースに、軽量・高剛性の鍛造BCDピストンと組み合わせてアップグレードした。
BCDピストンキットは高温強度に強いA2618材を採用することで薄肉化を実現するとともに、ブリッジ構造により剛性アップを図った。また、プロフィールの最適化によりスカート高さを短縮し、ピストンピンを短くすることでボス部を軽量化。フッ素樹脂とモリブデンの2層式コーティングでフリクションを低減し、重量334gの高剛性軽量ピストンを実現した。
クランクシャフトは専用鍛造素材を使用。また、フルカウンターとすることで回転バランスがよく高回転化に対応する。ピンジャーナル部や中心部の肉抜きを実施。軽量化によりレスポンスが向上する。同じく専用鍛造素材を使用したコンロッドは強大な爆発加重に耐えられるようH断面とし、表面にWPC処理を施し、疲労強度の向上を図った。
ボア×ストロークは87.0×77.7mm(純正:86.0×73.7mm)で排気量は2771cc(同:2568cc)。許容回転数は9000rpm(同:7600rpm)。価格は97万9000円。