【スーパーフォーミュラ 第2戦】チャンピオン野尻智紀がポールトゥウィンで今季初優勝

第2戦優勝の#1 野尻智紀(TEAM MUGEN)
第2戦優勝の#1 野尻智紀(TEAM MUGEN)全 10 枚

静岡県・富士スピードウェイで10日、スーパーフォーミュラ第2戦の決勝レースが行われ、ディフェンディングチャンピオンの#1 野尻智紀(TEAM MUGEN)がポールトゥウィンで今季初勝利を飾った。

前日に行われた今シーズンの開幕戦に続き、富士スピードウェイを舞台に第2戦が開催された。午前中に行われた予選では#1 野尻智紀(TEAM MUGEN)がポールポジションを獲得。#37 宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)が2番手につけた。そして昨日に引き続き若手が好調で、開幕戦ポールポジションの#15 笹原右京(TEAM MUGEN)が3番手、開幕戦予選2番手の#53 佐藤蓮(TEAM GOH)が4番手につけてきた。

決勝レースは41周。スタートでは開幕戦と同じく、笹原がエンジンストールし最後尾に落ちてしまった。また#53 佐藤蓮(TEAM GOH)も順位を大きく落とし、若手2人に2日連続で大きな試練が襲いかかった。

ポールポジションの野尻はトップを快走。2番グリッドの宮田がそれに続いた。混乱の中ポジションを上げた#3 山下健太(KONDO RACING)がこれに続き、1周目のメインストレートで#4 サッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)が4位に浮上。4位を走行していた#7 小林可夢偉(KCMG)が5位で2周目に突入した。このフェネストラズと小林のバトルは2周目も続き、コカ・コーラコーナー手前で小林が4位を奪還。その後もバトルが続くかと思われたが、1周目のダンロップコーナーでの混乱で停止した車両を回収するため、セフティーカーが導入された。

レース再開は5周目。フェネストラズは果敢に小林に仕掛けたが、ヘアピンでスピン。これで勝負から脱落した。小林はこれで安泰ではなく、変わって開幕戦優勝の#20 平川亮(carenex TEAM IMPUL)、#55 三宅淳詞(TEAM GOH)らが襲いかかってきた。

この状況を嫌った小林は10周目にピットインしたが、ピットレーンの混雑でタイムをロスし、これで4位争いから脱落する結果となった。

コース上では18周目に平川が山下を抜いて3位に浮上。2連勝を飾るべく前を追い22周目にピットインを済ますと、ピットイン完了勢の中ではトップでコースに復帰した。

2位宮田は24周目にピットイン。コースに戻ると平川が直後につけ一気に抜きさられた。これで平川は実質2位。あとはトップを走る野尻を抜けば開幕2連勝達成だ。

野尻はその翌周にピットイン。コースに戻ると平川は約200m後方。タイヤが温まるまでに差を詰められたが、なんとか抜かれずに1周回ってきた。

見かけ上のトップは#19 関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)だが、このあとピットインを行う必要があるため、2位の野尻が実質トップ。そこから約1.4秒後方に平川、さらに1.4秒後方に宮田が走行しており、この3台が優勝をかけた戦いを行っている状況となった。

関口がピットに入りこれで全車ピットイン完了。野尻は快調に飛ばし徐々に平川との差を引き離して始めた。しかし平川も負けじとペースアップ。残り3周で野尻との差を詰め始めたが届かず、ディフェンディングチャンピオン野尻が開幕戦の雪辱を果たし、今季初優勝を飾った。

開幕戦優勝の平川が2位、宮田が3位、山下が4位。そしてルーキー#55 三宅淳詞(TEAM GOH)が5位でフィニッシュした。

スーパーフォーミュラ第3戦はスーパーバイクJSB1000のレースも併催される鈴鹿2&4レース。4月23日・24日の日程で鈴鹿サーキットを舞台に開催される。

■スーパーフォーミュラ 第2戦決勝レース結果

1. #1 野尻智紀(TEAM MUGEN)
2. #20 平川亮(carenex TEAM IMPUL)
3. #37 宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)
4. #3 山下健太(KONDO RACING)
5. #55 三宅淳詞(TEAM GOH)
6. #19 関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)
7. #6 大津弘樹(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
8. #36 ジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)
9. #7 小林可夢偉(KCMG)
10. #15 笹原右京(TEAM MUGEN)
11. #65 大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)
12. #38 坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)
13. #53 佐藤蓮(TEAM GOH)
14. #64 山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)
15. #18 国本雄資(KCMG)
16. #12 福住仁嶺(ThreeBond Drago CORSE)
17. #39 阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)
18. #14 大嶋和也(docomo business ROOKIE)
19. #50 松下信治(B-Max Racing Team)
20. #4 サッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)
以上完走

--. #5 牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

《藤木充啓》

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