北海道新幹線羊蹄トンネル工事で地表陥没…坑内に残る巨大な岩塊の影響か?

4月13日時点の陥没の状況。
4月13日時点の陥没の状況。全 4 枚

独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)は4月14日、北海道新幹線羊蹄トンネルの比羅夫工区で地表陥没が発生したことを明らかにした。

同トンネルは長万部~倶知安間で工事が進められている全長9750mの地下トンネルで、7つの工区に分けて工事が進められているが、比羅夫工区はそのうちの5569mを受け持っている。

羊蹄トンネル比羅夫工区の位置。羊蹄トンネル比羅夫工区の位置。

陥没は4月13日17時30分頃、札幌方のトンネル坑口から約3.5kmの地点で発生。縦5m、横5m、深さ5mの規模で、トンネル坑内に異常はないが、現在、地表面の監視が続けられているという。

羊蹄トンネル比羅夫工区の位置(平面図)。羊蹄トンネル比羅夫工区の位置(平面図)。

この付近では、2021年7月に10mを超える規模の岩塊が出現したことにより掘削が中止されており、2022年3月に岩塊を除去する工事に着手したばかりだった。

鉄道・運輸機構では「現在、陥没の発生原因の調査を進めており、併せて復旧方法についても検討してまいります」としている。

掘削位置と陥没位置を示す断面図と平面図。巨大な岩塊が坑内を塞いでおり、これを除去する作業が進められていた。掘削位置と陥没位置を示す断面図と平面図。巨大な岩塊が坑内を塞いでおり、これを除去する作業が進められていた。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  2. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  3. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  4. 旧型Z34『フェアレディZ』用車高調がリニューアル、ブリッツ「DAMPER ZZ-R」シリーズがDSC Plusに対応
  5. リトラと決別した「ワイルド・キャット」、3代目ホンダ『プレリュード』【懐かしのカーカタログ】
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る