eバイクも「楽しむ」時代に…チェーンなし、バイク風、AI搭載、100万円超の高級車も

HONBIKE
HONBIKE全 81 枚

年々販売台数が増加する電動アシスト自転車やeバイク。今や年間80万台に届こうかという勢いで、10年前と比べ約2倍の市場となった。コロナ禍でその勢いは加速し、パーソナルモビリティのひとつとしても注目され、品薄状態が続いている。こうした背景から、当初は年配の方向けの生活の足、というイメージだった電動アシスト自転車にも、趣味性が求められるようになってきている。老若男女問わず、eバイクを「楽しむ」時代になりつつあるのだ。

サイクリストの祭典にもeバイクの波が押し寄せていた。4月2~3日に東京ビッグサイトで開催された「CYCLE MODE TOKYO 2022」では、スポーツタイプからいわゆるママチャリまで、様々なeバイクが所狭しと展示され、また来場者たちは最新eバイクの試乗を楽しんだ。会場を彩った注目のブランド&モデルを写真とともに紹介していこう。

BESV

BESV PS1BESV PS1

今、勢いのあるeバイクブランドがBESV(ベスビー)だ。女優の“のん”さんをメインキャラクターとして起用したことでも話題。カジュアルなママチャリタイプから本格スポーツモデルまで、多彩なラインアップとオシャレなデザインを低価格で販売するのが強みだ。小径タイヤにコンパクトなボディの『PSシリーズ』が人気で、eバイクでは珍しい折り畳みタイプも用意する。

SUPER73

SUPER73SUPER73

レトロスタイルのオフロードバイクのような、ワイルドなデザインが目を惹いたeバイクがアメリカ・南カリフォルニアのブランド、リチウムサイクルズの『SUPER73』だ。70年代に流行した自作ミニバイクのエッセンスをeバイクとして取り入れたデザインが魅力。エンジンがないことを除けばミニバイクそのもの。シートやタイヤ、サイドバッグなど、バイクのように多彩なカスタマイズが用意されているのも楽しい。価格は「SUPER73 SG1」が38万5000円。航続距離は60~70kmだという。

HONBIKE

HONBIKEHONBIKE

チェーンのないシンプルでスタイリッシュなデザインの折り畳み式eバイクが『HONBIKE』だ。AIによる自動アシスト機能や傾き検知も搭載。スピードが24km/h以上出た場合や、車体が左右に30度以上傾くとアシストが自動停止する。またアプリと連動し、電源のオンオフや、盗難防止ロック機能などを実現している。チェーンがないので、スカートを履いていても巻き込む心配がなく、女性にも嬉しい。価格は19万9000円。

ヤマハ発動機

ヤマハ クロスコアRCとワバッシュRTヤマハ クロスコアRCとワバッシュRT

ヤマハは色とりどりの最新eバイクを展示。メインとなっていたのは最新の2車種、グラベルバイクの『WABASH RT(ワバッシュRT)』とクロスバイク『CROSSCORE RC(クロスコアRC)』だ。バイクメーカーでもあるヤマハならではのデザインと性能を両立したフレームや、オンロード走行からオフロード走行まで上質なアシストを提供する「PWseries ST」ユニットをシリーズで初めて採用したのも特徴。価格はワバッシュRTが43万8900円。クロスコアRCが31万7900円。

パナソニック

パナソニック ゼオルトM5パナソニック ゼオルトM5

パナソニックは3月に発表、4月8日に発売したばかりのマウンテンバイクタイプのeバイク=eMTBの『ゼオルト M5』をメインに据えた。どんな体型の人でも扱いやすいフレーム設計や最大135kmの航続距離も魅力。またbluetoothと連携するディスプレイはナビとしても使えるのも新しい。ゼオルト M5の価格は44万2000円。

シマノ

シマノシマノ

アシストユニットや自転車の主要部品を供給するシマノは、ロードスポーツタイプやマウンテンバイクタイプのeバイクなど多彩なラインアップを展示。グラベルライド専用コンポーネントの『GRX』を搭載したeバイクが来場者の目を惹きつけていた。

RENAULT

ルノー E-MAGIC7016ルノー E-MAGIC7016

自動車ファンに馴染み深いルノーブランドもeバイクを展開。『E-MAGIC7016』は、軽量なアルミフレームを採用したクロスバイクタイプのeバイク。水筒のような形のリチウムイオン電池は、それがeバイクであることを感じさせないデザインだ。価格は15万4000円と、意外とお手頃。

FANTIC

FANTIC ISSIMO URBAN CONNECTFANTIC ISSIMO URBAN CONNECT

イタリアの老舗バイクブランド「FANTIC(ファンティック)」からは個性的なeバイクが登場。モペッドの現代版ともいえる『ISSIMO』シリーズは、オフロード走行が可能なワイドタイヤを履き、6色のカバーでカスタマイズが可能なダイキャスト製のトラスフレームが特徴だ。スマホとの連携も可能な「ISSIMO URBAN CONNECT」の価格は52万8000円。

BRUNO

BRUNO e-toolシリーズBRUNO e-toolシリーズ

家族で楽しめそうなeバイクがBRUNOの『e-tool』シリーズだ。最大積載量50kgのリアキャリアを備えており、荷物や子乗せなどさまざまな用途に対応する。展示ブースではアウトドアシーンをイメージしたカスタマイズで魅力をアピール。シマノのアシストユニットを搭載し、最大航続距離はエコモードで115km。価格は27万9950円。

スペシャライズド

スペシャライズドスペシャライズド

高級ロードバイクブランド「スペシャライズド」も、最新eバイクを展示の目玉としていた。『S-WORKS CREO SL』は、クラス最軽量をアピール。コーナリング性能だけでなく航続距離にも貢献(最大130km)するとしている。スペシャライズドのSL1.1モーターは最大240Wのパワーでペダリングをアシストする。アプリと連動することでライドの記録だけでなく、モーターのチューニングやバッテリー残量の管理も可能。最上級のカーボンモデル「S-WORKS CREO SL Carbon」は169万4000円と、価格もトップクラスだ。

《宮崎壮人》

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