アウディの未来のEVミニバン、「ファーストクラスの移動体験」…『アーバンスフィア』

全長5510mmで全幅2010mmの大型ミニバン

インテリアを最初にデザイン

4座のセパレートシートに大型の透明OLEDスクリーン

アウディ・アーバンスフィア
アウディ・アーバンスフィア全 10 枚

アウディ(Audi)は4月19日、コンセプトカー『アーバンスフィア』をワールドプレミアした。アーバンスフィアは、アウディが順次初公開してきた次世代コンセプトカーの3番目のモデルだ。

写真:アウディ・アーバンスフィア

アウディは3台のコンセプトカーで、アウディが未来の高級車をどのようにデザインするかを提示する。3台に含まれる共通のルートワードが、「スフィア(sphere)」。3台のコンセプトカーでは、新しいインテリアコンセプトと、車内での新しいデジタル体験を提案する。

◆全長5510mmで全幅2010mmの大型ミニバン

ボディサイズは、全長5510mm、全幅2010mm、全高1780mm、ホイールベース3400mm。自動車の中では最も大きな部類に属するという。これは、乗員を中心に据え、インテリアからエクステリアを体系的にデザインしたことによるものだ。そのため、3400mmの長いホイールベースから、乗員にとって重要な広々とした室内スペースが生み出された。

インテリアは、物理的に制限されたスペースにできるだけ多くのシート、収納スペース、機能を詰め込むという従来の常識に捉われることなくデザインされた。その代わりに、快適性を重視しながら、乗員のニーズに応える広大なスペースを創出することに焦点を当てている。ドライバーを可能な限り運転操作から解放するだけでなく、すべての乗員が独自の体験をすることが可能。さまざまな選択肢、例えば、コミュニケーション、リラクゼーション、仕事、プライベートの楽しみを提供する。

アウディ独自のオプションと他のプロバイダーからのデジタルサービスを統合した機能により、その可能性はほぼ無限大に広がっているという。これらの機能は、ドライブに関連するさまざまなサービスにアクセスするために使用できる。ディナーの予約やオンラインショッピングなど、日常のタスクも処理することが可能。さらに、自動運転に対応しており、自宅まで乗員を送迎したり、自動的に駐車スペースを検索して、バッテリーを充電したりすることもできる。また、普段利用している音楽や動画配信サービスと車載ストリーミングサービスをリンクさせるなど、カスタマイズされたインフォテインメント機能も利用できる。

アウディ・アーバンスフィアアウディ・アーバンスフィア

◆インテリアを最初にデザイン

一連のコンセプトカーの製作にあたり、アウディは乗員を取り巻く空間を「sphere」(スフィア=球)と呼び、インテリアをデザインの中心的要素に据えている。インテリアが、デザインとテクノロジーの基盤になる。これは、乗員が車内で過ごす体験が、最も重視されていることを意味している。

側面には、観音開きのドアを採用しており、Bピラーは存在しない。その結果、ドアを開くと、インテリアのすべての世界が解放され、乗員は容易に乗り込むことができる。外側に回転するシートと、地面に投影されるレッドカーペットが、乗るという単純な行為を快適で魅力的な体験へと変化させるという。

3400mmのホイールベースと2010mmの全幅は、ラグジュアリークラス車を凌ぐサイズで、広大な室内空間のベースとなっている。1780mmのヘッドルームと大きなガラス面積とともに、ボディサイズは、見た目にも、そして実際のスペース面でも、非常に広々としたインテリア体験をもたらすという。

アウディ・アーバンスフィアアウディ・アーバンスフィア

◆4座のセパレートシートに大型の透明OLEDスクリーン

2列に並んだ4座のセパレートシートは、乗員に豪華なファーストクラスの快適性を提供する。後席は、大型でと幅広い調整機能が付く。リラックスモードとエンターテインモードでは、背もたれを最大60度までリクライニングすることができ、レッグレストを伸ばすこともできる。中央に装備されたアームレストはシートの側面に組み込まれ、ドア側のアームレストが安心感を生み出す。

シートは、さまざまな方法で乗員のソーシャルニーズに応える。会話を楽しみたい場合、シートを回転させて向き合うことができる。その一方で、プライベートな空間が必要な場合は、ヘッドレスト後方に取り付けられたプライバシースクリーンを使用して、頭部のエリアを隠すことができる。また、各シートにはヘッドレストにスピーカーを備えた独自のサウンドゾーンが設定され、フロントシートの背もたれにはディスプレイが内蔵されている。

乗員がインフォテインメントシステムを一緒に楽しみたい場合には、1列目と2列目シートの間に大型の透明OLEDスクリーンをルーフ部分から回転させて設置することが可能。インテリア全幅を占めるこの「シネマスクリーン」を利用して、後席の2名の乗員が一緒にビデオ会議に参加し、映画を観ることができる。画面を分割することも可能。スクリーンは透明なため、使用していない時には、スクリーンを通して前方を見ることができる。ルーフに折りたたんだ場合でも、ガラスルーフエリアを通して空を見上げることも可能だ。

シートベルトが組み込まれたシートは、座面と背もたれが視覚的に分離されている。後席の間には、上向きに回転するセンターコンソールが設置されている。ここには、ウォーターディスペンサーとグラスが装備されており、ファーストクラス体験を見て取ることができる、としている。

《森脇稔》

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