3年ぶりに緊急事態宣言などの行動制限がない大型連休も真っただ中。初日の4月29日には、東名高速などでは久しぶりに20kmを超える渋滞情報も流れるなど、帰省やレジャーで人流が大きく動いて観光地などではにぎわいを見せているようだ。
ただ、メディアは緊迫化するウクライナ情勢と知床観光船事故を除くと、企業関連の情報はほとんど見当たらないが、そうした中、日経など報じているのは、トヨタ自動車が、中国・吉林省長春市にある合弁工場で、生産を再開したことを明らかにしたという。
新型コロナウイルス対策の都市封鎖(ロックダウン)の影響で今年3月14日から稼働を停止していたが、再開は1か月半ぶりとなるそうだ。現地での封鎖措置の緩和に対応したもので、徐々に稼働率を高めながら、5月4日から通常稼働を予定しているとしている。
また、産経は「日系EV中国続々、最大市場 新エネ車巻き返し」とのタイトルで、日系自動車メーカーが、中国市場で電気自動車(EV)事業を加速しているとも取り上げている。
記事によると、「4月下旬には、トヨタが新型EVの予約受付を始め、ホンダは中国で初となるホンダブランドのEVを発売。日産自動車も、中国でEV事業を強化する方針などで、世界最大の自動車市場である中国では政府の後押しでEVの販売拡大が見込まれており、出遅れが目立つ日系各社も取り組みを強化する考えだ」と伝えている。
ニュース記事としての視点では、新たな情報はほとんどないが、連休中にはまとめや傾向を示す“穴ウメ記事”が増えるのも特徴だ。
2022年5月2日付
●知床 船内捜索難航、潮流、無人機阻む(読売・1面)
●日系EV中国続々、最大市場 新エネ車巻き返し(産経・5面)
●トヨタ、コロナで休止の長春工場再開(産経・5面)
●知床大型連休も閑散、旅行客も献花「胸が痛い」観光船事故(産経・21面)
●日本電産、1兆円目標、永守氏前面、M&Aも、ロボ部品・工作機械、4本目の柱に(日経・5面)