トヨタ スープラ に6速MT、「A91エディション」は500台限定…米2023年型に設定

シフト操作時に自動でブリッピングを行う「iMT」

専用のコニャック色のレザーシート

最大出力382hpの3.0リットル直6ターボ搭載

トヨタ GR スープラ の「A91-MTエディション」(米国仕様)
トヨタ GR スープラ の「A91-MTエディション」(米国仕様)全 10 枚

トヨタ自動車の米国部門は4月28日、トヨタ『GRスープラ』の2023年モデルに、「A91-MTエディション」(Toyota GR Supra A91-MT Edition)を500台限定で設定すると発表した。

◆シフト操作時に自動でブリッピングを行う「iMT」

GRスープラ A91-MTエディションは、トランスミッションに新開発の6速MTを採用する。この6速MTは、ファイナルレシオを3.15(8速ATは3.46)とし、スポーツカーのパフォーマンスに適したレスポンスとギアリングを実現しているという。

また、シフト操作に必要な力を最小限に抑えるために、シフトノブの重量は200gとした。さらに、人間工学に配慮し、シフトノブとコントロールパネルの間に約43mmのクリアランスが生まれるよう、レイアウトにもこだわったという。

さらに、この6速MTには、コンピューターがドライバーのクラッチ、シフト操作に合わせて、最適なエンジン回転数になるよう制御する「iMT」を導入した。シフト操作時に、自動でブリッピングを行う。

◆専用のコニャック色のレザーシート

A91-MTエディションは、GRスープラの米国発売記念限定車として、1500台が完売した「ローンチエディション」などに続くGRスープラの限定車だ。GRスープラの型式の「A90」に由来するネーミングとなる。A91-MTエディションでは、ボディカラーにマットホワイトとCUラターグレーの2色を用意している。

インテリアは、専用のコニャック色のレザーシート、GRのロゴ入りアルカンターラ製シフトノブ、12スピーカーのプレミアムJBLサウンドシステムを標準装備する。赤い「スープラ」エンブレムと赤いGRスープラのロゴ入りブレーキキャリパーも専用アイテムだ。専用の鍛造19インチフローズンガンメタルグレーホイールが足元を引き締める。ボンネットの下には、赤いタワーブレースが採用されている。

なお、トヨタは米国の3車種のGRモデルすべてに、MTをラインナップする。GRスープラをはじめ、『GR86』にオプション、『GRカローラ』に標準でMTを装備している。

◆最大出力382hpの3.0リットル直6ターボ搭載

3.0リットル直列6気筒ガソリンターボエンジンは、2023年モデルにも継続搭載する。最新版は、エキゾーストマニホールドのポートを2個から6個に増やしたデュアルブランチ構造とした。さらに、新設計のピストンの採用により、エンジンの圧縮比を11:1から10.2:1に変更している。このエンジンは、より高い回転数でより高いトルクを生み出し、タービンのような滑らかさで回転を維持するという。

米国仕様の場合、最大出力は382hp/5800~6500rpm、最大トルクは50.9kgm/1800~5000rpmを獲得する。0~96km/h加速は3.9秒の性能を発揮する。2023年モデルの3.0リットル直列6気筒ガソリンターボエンジン搭載車のトラクションコントロールやブレーキは、6速MT車用に最適化されている。

2023年モデルの全車が、ロールバランスと乗り心地を改善するために、サスペンションを再チューニングした。電動パワーステアリング部品も新設計され、作動システムも再チューニングを受けた。3.0リットル直列6気筒ガソリンターボエンジン搭載モデルには、アクティブリアスポーツディファレンシャルを標準装備している。


《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ホンダ『CR-V』に初のオフロード仕様「トレイルスポーツ」登場
  2. FJクルーザー が復活へ…トヨタ『ランドクルーザーFJ』最終デザインはこれだ!
  3. 30年で25台のスバル車を購入、26台目に新型『フォレスター』を選んだ英国スバリストの愛
  4. スズキ『スペーシア』など6740台…4月のリコール記事まとめ
  5. スカニアが始めるレンタルトラックの戦略的意義
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. AI家電を車内に搭載!? 日本導入予定の新型EV『PV5』が大胆なコンセプトカーに
  2. “走る巨大バッテリー”の実力! BEV+家電は悪天候でも快適に遊べる組み合わせだった
  3. 住友ゴム、タイヤ製造に水素活用…年間1000トンのCO2削減へ
  4. 【学生向け】人とくるまのテクノロジー展 2025 学生向けブース訪問ツアーを開催…トヨタ、ホンダ、矢崎総業、マーレのブースを訪問
  5. トヨタ「GRファクトリー」の意味…モータースポーツのクルマづくりを生産現場で実現【池田直渡の着眼大局】
ランキングをもっと見る