インテグラ、初の米国生産を開始…新型は6月発売予定

量産開始に合わせて新しい生産技術とプロセスを導入

5ドアでありながらクーペのような存在感

アキュラの新しいフレームレスダイヤモンドペンタゴングリル

ホンダの米国オハイオ州メアリーズビル工場で生産が開始されたアキュラ・インテグラ 新型
ホンダの米国オハイオ州メアリーズビル工場で生産が開始されたアキュラ・インテグラ 新型全 10 枚

ホンダの海外向け高級車ブランドのアキュラは5月5日、新型『インテグラ』の生産を米国オハイオ州メアリーズビル工場で開始した、と発表した。新型は6月、米国市場で発売される予定だ。

◆量産開始に合わせて新しい生産技術とプロセスを導入

ホンダは1995年から、米国でアキュラブランド車を製造している。インテグラを米国で生産するのは、今回が初めてという。米国オハイオ州メアリーズビル工場は、新型インテグラの世界唯一の生産拠点だ。新型インテグラは、メアリーズビル工場において、アキュラのスポーツセダン『TLX』と同じラインで組み立てられる。メアリーズビル工場では、新型インテグラの量産開始に合わせて、新しい生産技術とプロセスを導入している。

新型インテグラは、5ドアのリフトバックボディを持つ。滑らかなファストバックスタイリングは、同じくメアリーズビル工場で製造されるホンダ『CR-V』の垂直なテールゲートとは異なる。そのため、新型インテグラでは、溶接や塗装、組み立てなどの面で、新しいシステムやプロセスが必要だったという。

新型インテグラでは、ろう付けの一種「レーザーブレーズ」技術を使用して、ルーフとボディサイドパネルを接合した。新型のスタイリッシュで平らなルーフ形状は、同じラインで組み立てられるTLXなどと比較して、新しい課題を生み出したという。メアリーズビル工場では、デュアルビームレーザーテクノロジーのノウハウを応用して、この課題を克服した、としている。

アキュラ・インテグラ 新型アキュラ・インテグラ 新型

◆5ドアでありながらクーペのような存在感

ホンダ・インテグラは1980~1990年代、日本市場において、若者向けのスポーツクーペ&4ドアハードトップとして人気を集めた。3代目と4代目には、高性能グレードの「タイプR」が設定された。しかし、ホンダは2006年をもって、インテグラの日本国内での販売を終了した。

米国でのインテグラは、アキュラブランドが現地で立ち上げられた1986年3月27日、最初のアキュラの市販車の2車種のうちの1台として導入された。2002年にはモデルチェンジを機に、車名をアキュラ『RSX』(日本名:4代目インテグラに相当)に変更。2006年に販売を終了した。

新型は、傾斜したルーフラインとリフトバックテールゲートを特長とし、独特のクーペのような存在感を発揮している。歴代インテグラを現代的に解釈した第5世代モデルは、ヘッドライトとテールライトの下にエンボス加工されたインテグラのロゴをあしらった。

アキュラ・インテグラ 新型アキュラ・インテグラ 新型

◆アキュラの新しいフレームレスダイヤモンドペンタゴングリル

2019年夏の『タイプSコンセプト』で最初に発表されたアキュラの新しいフレームレスダイヤモンドペンタゴングリルを、新型インテグラに採用する。アキュラならではのユニークなヘッドライトは、新型インテグラの場合、「ジュエルアイ」と呼ばれるLEDヘッドライトと、その上に配置された「シケイン」と名付けられたLEDデイタイムランニングライトを組み合わせている。

リアは、筋肉質の後輪アーチとデュアルエキゾーストを装備し、ワイドなトレッド強調している。従来のインテグラに触発されたリアスタイルは、フロントのシケインLEDデイタイムランニングライトと共通イメージのワイドなテールライトが特長だ。

インテリアは、ドライバー重視のデザインとした。10.2インチのアキュラ「Precision Cockpit」デジタルディスプレイ、スマートフォンとの連携、8スピーカーのプレミアムオーディオシステム、USB-C充電が標準装備されている。ヒーター付きフロントシートは合成レザー仕様で、運転席は8方向のパワー調整が可能。エボニー、レッド、オーキッドの3色から選択できる。

アキュラ・インテグラ 新型アキュラ・インテグラ 新型

《森脇稔》

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