アバルト 695 に限定車、WRC王者『131ラリー』をリスペクト

3層仕上げの「ブルーラリー」のボディカラー

最大出力180hpの1.4リットルターボ搭載

12段階に調整できる角度調整式リアスポイラー

アバルト 695 トリブート 131ラリーと アバルト 131ラリー
アバルト 695 トリブート 131ラリーと アバルト 131ラリー全 10 枚

アバルトは5月4日、『695トリブート131ラリー』(Abarth 695 Tributo 131 Rally)を欧州で発表した。名車アバルト『131ラリー』が最後のラリーに出走して40周年にあたることに敬意を表し、世界限定695台を生産する予定だ。

◆3層仕上げの「ブルーラリー」のボディカラー

フィアット『131』の2ドアセダンをベースに、アバルトが高性能化を図ったのが、アバルト131ラリーだ。1976年にWRC(世界ラリー選手権)にデビューしたアバルト131ラリーは、1976~1981年の6年間に、18の国際ラリーで勝利した。1977年、1978年、1980年には、フィアットにWRCのコンストラクターズチャンピオンをもたらしている。

アバルト695トリブート131ラリーには、オリジナルモデルのブルーのボディカラーを再解釈した3層仕上げの「ブルーラリー」が用意された。ルーフやフェンダーアーチなどを、「スコーピオンブラック」仕上げのツートンにすることも可能。「レコードグレー」と呼ばれる単色のグレーも選択できる。ドアの下部にはアバルト131ラリーのシルエットをあしらう。足元には、ダイヤモンドカット仕上げが施されたブラック塗装の17インチアルミホイールを装着した。

室内には、アルカンターラ仕上げのダッシュボードとブルーをアクセントに配した新デザインのサベルト製シートを採用している。

◆最大出力180hpの1.4リットルターボ搭載

パワートレインには、最大出力180hp、最大トルク25.5kgmを発生する1.4リットル直列4気筒ガソリンターボ「Tジェット」エンジンを搭載する。0~100km/h加速は6.7秒で駆け抜け、最高速は225km/hに到達する。メカニカルセルフロックディファレンシャルの「アバルトDAM」を装備。これは、レーシングカー直系の『695ビポスト』のノウハウを応用したもので、凹凸のある路面でも高いトラクション性能を発揮する。

ブレンボ製ブレーキを装着した。4ピストンのアルミモノブロックブレーキキャリパーを備える。ブレーキローター径は、フロントが305mm、リアが240mmだ。コニ製のショックアブソーバー「FSD」も装着した。減衰力自動調整機能を持つのが、FSDテクノロジーの特長だ。コニ製サスペンションにFSDを組み込んだ。FSDバルブがピストンのスピードやストロークに応じて、減衰力を最適化する。

サウンドとドライビングプレジャーを引き上げる最新の「レコードモンツァ」エキゾーストを採用する。最新のレコードモンツァは「Sovrapposto」と呼ばれ、4本出しのテールパイプを備えた新しい構造を採用している。アクティブ排気バルブは、ダッシュボードの「スコーピオン」ボタンを押すことで作動する。これにより、パワフルで主張の強いサウンドが生み出されるという。

◆12段階に調整できる角度調整式リアスポイラー

角度調整式のリアスポイラーは、12段階に調整できる。このリアスポイラーは、1970年に登場したフィアット『アバルト 1000 TCR』にインスピレーションを受けたものだ。サーキットのレイアウトに応じて、リアスポイラーの角度を変更することで、挙動の変化を楽しむことができるという。

リアスポイラーの開発テストは、イタリア・トリノのオルバッサーノにあるフィアットの風洞施設で行った。この風洞実験施設ではイタリアで唯一、風速最大210km/hを可能にする。風洞実験の結果、最大傾斜角の60度では200km/hで走行中、リアスポイラーが空力負荷を最大42kg増加させることが確認されているという。


《森脇稔》

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