[低予算カーオーディオ]エンタメ力をパワーアップ!…便利アイテム

オーディオテクニカ・AT-FMR3BT
オーディオテクニカ・AT-FMR3BT全 5 枚

カーオーディオシステムのバージョンアップにはコストがかかると思われがちだ。確かに、やり方によってはかなりの予算が必要となる。しかし予算ゼロ円で、もしくはそれに準ずる低コストでできることもある。当特集ではその具体的な方法を1つ1つ紹介している。

◆車内でスマホを音楽プレーヤーとして活用している場合には…。

今回は、「エンタメ力の増強」というテーマでお贈りする。これまでは主に「音を良くする」方法について説明してきたが、今回は車内でAVソースを楽しもうとするときの利便性を上げたり、楽しみ方の幅を広げられる方法を紹介していく。

まずは、「スマホのワイヤレス接続化」という作戦から解説していこう。今や多くのドライバーが、クルマの中で音楽を聴くときにスマホをプレーヤーとして活用している。そのときそのスマホをBluetoothにて車載機器と接続できると、使い勝手がぐっと高まる。

例えば車載機器のAUX端子とスマホのヘッドホン端子とをピンケーブルで接続する場合には、選曲等の主要操作はスマホ側で行うしかない。またはスマホがiPhoneの場合には、USBケーブルにて接続すると車載機側でも主要な操作を行えるようになるものの、クルマに乗り込む度ごとの接続作業が必要となる。

対してBluetooth接続する場合には、コードレス化が果たされることに加えて主要な操作を車載機側でも行えるようになる。Bluetoothは相互通信が可能だからだ。そしてさらには都度の接続作業が不要になる。1度ペアリングをしておけば、以後はスマホを車内に持ち込めば自動で接続が完了される。

オーディオテクニカ・AT-FMR5BTオーディオテクニカ・AT-FMR5BT

◆数千円のコストで、スマホのBluetooth接続が可能に!?

で、もしも愛用の車載機器がBluetoothに対応していないのなら、ワイヤレス接続を可能とするアイテムを導入すれば、車内でのリスニング環境が一段と快適になる。そのアイテムとは、「Bluetoothに対応したFMトランスミッター」だ。

これを用いれば、スマホと「FMトランスミッター」とがBluetoothにてワイヤレス接続され「FMトランスミッター」と車載機器とはFM電波で繋がりワイヤレス化が果たされる。そしてもちろん、都度の接続も自動で行われる。

なお、中でもオーディオテクニカからリリースされているアイテムを使う場合には、曲送り等の主要な操作を「FMトランスミッター」でも行える。

ちなみに、曲送り等の操作を運転中にスマホで行うのは困難だ。なぜなら、画面を注視しなくては操作ボタンを探せないからだ。

しかしオーディオテクニカの「FMトランスミッター」では、操作を手元を見ずに行える。手触りで主要なボタンのありかが分かり、その操作も直感的に行えるので手元を見る必要がない。かくして、Bluetoothならではのメリットを、ほぼそのまま獲得できる。

データシステム・TV-KITデータシステム・TV-KIT

◆「同乗者のエンタメ環境を充実させる」、という作戦も有効!

続いては、同乗者にとってのエンタメ力を上げる方法を紹介する。それは、「走行中も映像系のコンテンツを楽しめるようにする」というものだ。多くのドライバーがご存知のように、純正品でも市販品でもAV一体型ナビやディスプレイオーディオは、走行中はナビ以外の映像系コンテンツを車載モニターに映せない。運転者が運転中に画面を注視することが法律で禁止されているからだ。

しかし、同乗者がモニターを注視することは法律で禁止されてはいない。そして走行中にも映像系ソースを車載モニターに映し出せるようにするためのパーツがいくつかのメーカーから発売されている。それを使えば、同乗者のドライブ中のAV環境が一段と充実する。

なおこういったパーツのことは「テレビキャンセラー」とか「テレビキット」と呼ばれている。

ところでこれらの取り付け作業はそれほど難しくはないものの、メインユニットの裏側にアクセスする必要があるので、車内のパネル類を取り外す作業に慣れていない場合にはプロに任せた方が安心だ。となるとパーツ代に加えて取り付け工賃がかかってくるが、スピーカーを交換するよりはまだコストはかかりにくい。

そしてまずは同乗者(家族)のドライブの快適性を上げておくと、その後のシステムアップにも家族の理解が得られやすくなるかもしれない。その意味でもこの作戦は有効だと思うのだが、いかがだろうか。

今回は以上だ。次回もエンタメ力をアップさせる方法についての解説を続行する。お楽しみに。

太田祥三|ライター
大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集者としてキャリアを積む。カー雑誌、インテリア雑誌、そしてカーオーディオ専門誌の編集長を歴任した後、約20年間務めた会社を退職しフリーに。カーオーディオ、カーナビ、その他カーエレクトロニクス関連を中心に幅広く執筆活動を展開中。ライフワークとして音楽活動にも取り組んでいる。


《太田祥三》

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