【日産 サクラ】「デイズとは違う」日本の伝統美を織り込んだデザインと、名前の由来[詳細写真]

日産 サクラ(G・ブロッサムピンク)
日産 サクラ(G・ブロッサムピンク)全 63 枚

日産自動車が5月20日に発表した新型軽EV『サクラ』。軽自動車をベースとしバッテリー搭載量を抑えることで、実質200万円以下で買えるEVとしてEV普及の鍵となることが期待されている。

車体の基本はガソリン車の『デイズ』とほぼ同じだが、専用の内外装を採用したことで上質さを表現。日産EVのエントリーモデルであると同時に、日産軽シリーズの最上位モデルであることをデザインでも表現している。

日本の伝統美を織り込んだエクステリアデザイン

日産 サクラ(G・ブロッサムピンク)日産 サクラ(G・ブロッサムピンク)

エクステリアは、デイズの流れを汲みながらも、新型EV『アリア』が持つ先進的でクリーンなイメージを継承。フロントマスクは軽自動車初となるプロジェクタータイプの3眼ヘッドランプを採用し、上質な表情を作り上げた。リヤコンビネーションランプは、軽自動車では珍しく車体左右をつなぐワイドなデザインとし、軽自動車の規格に囚われないサイズ感を演出している。このランプは、日本文化を感じさせる格子をイメージしたものだ。

専用のホイールにも日本の伝統美が見て取れる。デザインのモチーフとなったのは水引だという。この水引モチーフはインテリアにも組み込まれ、シックな印象を与えている。

ボディカラーは日本の四季の彩りを想起させる2トーンのシーズンカラー4色をはじめ、全15色を用意。写真のモデルは、春をイメージした「ブロッサムピンク」だ。

デイズとの違いを最も感じさせる上質なインテリア

日産 サクラ(オプションのカッパー加飾)日産 サクラ(オプションのカッパー加飾)

エクステリア以上に先進感を感じさせるのがインテリアだ。ガソリン車のデイズとの違いをより感じることができるだろう。7インチのメーターディスプレイと、9インチのナビゲーション、2つのディスプレイを水平方向にレイアウト。シンプルかつドライバーの視線移動に合わせた形状にすることで、使いやすさ、見やすさにも貢献している。シフトノブやエアコン操作パネルも専用とし、アリアに通じる未来感を醸し出している。

シートには座り心地の良いソファーデザインを採用することで「ワンランク上の品質感を提供する」とした。上位グレードでは、スポーティな2スポークステアリングの採用や、カッパー色のフィニッシャーを配置することでモダンな空間を作り上げた。

インテリアカラーはブラック、ベージュ、ブルーグレーの3色を用意した。

日産 サクラ日産 サクラ

バッテリーを搭載しながらサイズ、室内高はそのまま

ボディサイズは全長3395×全幅1475×全高1655mm、ホイールベースが2495mm。デイズ(2WD)比で全高が15mm高くなり、最低地上高が10mm下がっているが、ほかは室内高も含め同サイズをキープ。EV航続180kmを実現する20kWhバッテリーを搭載しながらも、フロア下のトンネルスペースに設置することで、室内スペースや荷室への影響を吸収している。

価格はベースの「S」グレードが233万3100円。写真の「G」グレードは294万0300円。発売は2022年夏頃で、クリーンエネルギー自動車導入促進補助金(55万円)を活用することで約178万円から購入することができる。

なお、車名のサクラの由来は、「日本の電気自動車の時代の中心となるクルマ」を目指し日本を象徴する花である桜にあやかったとしている。また、女性の名前にも使われることから、サクラに親しみやすさや愛着を感じてほしいとの願いも込められた。

日産 サクラ(G・ブロッサムピンク)日産 サクラ(G・ブロッサムピンク)

《宮崎壮人》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ RAV4 新型の価格は390万~630万円と予想…電動グレード体系に再編
  2. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  3. スズキ『ジムニー』、フランス最終モデルは55台限り…6月末に発売へ
  4. メルセデスの名車「190E エボ2」が復刻! 限定100台の「HWA EVO」にハンコック純正装着
  5. BEVを2年間所有した、“リアルな”ランニングコストを大公開
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  5. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
ランキングをもっと見る