旭化成がコンセプトカー『AKXY2』公開、自然のサイクルをイメージ…人とくるまのテクノロジー2022

旭化成 AKXY2
旭化成 AKXY2全 18 枚

カーデザイナー石丸竜平氏が率いるフォートマーレイがデザインを手掛けた旭化成のコンセプトカー『AKXY2』が、5月25日に開幕した「人とくるまのテクノロジー展2022」で公開された。

コンセプトカー「AKXY」シリーズは旭化成が車載コンセプトの象徴として展開するプロジェクト。石丸氏がデザインを担当し、2017年に『AKXY』、2019年に『AKXY POD』を制作し、発表した。

今回はこれまでのAKXYシリーズとは異なるアプローチでAKXY2を制作した。コンセプトは「3つのS」。Sustainability(持続可能なクルマづくり)、Satisfaction(クルマの満足度向上)、Society(社会とクルマのつながり)を意味する。フロント、リアの表情はもちろん、バスタブやエクステリア、キャノピーに至るまで、AKXY2を構成するデザイン要素は循環や自然のサイクルを象徴する「輪」から展開。この輪を効果的に用いることで、移動体としての魅力的で伸びやかな形の中に、親しみやすさを付加している。

AKXY2では、アルミペーストのシルバー塗装により、柔らかな面の陰影を強調して見せながら、先進的で中性的なエクステリアを表現した。また床にはマグネットグリッドを、壁にはスリットを配置。日常の生活が移動によって妨げられないよう、椅子やテーブルなど、さまざまなプロダクトを自由に取り付け、内装空間をパーソナライズできるほか、スリット内には空調設備やセンサーなども搭載できる。

インテリアのカラーリングはエクステリアとは対照的にカラフルで個性的にまとめた。さまざまな色のファブリックやサステナブル素材を採用することで、ダイバーシティの時代を象徴する内装空間とした。バスタブの外側にはウッドデッキ、車両の前後端には腰掛けを配置し、キャノピーが垂直に開閉することで360度、内と外の両方からさまざまな使い方ができる。

フォートマーレイはEVスポーツカー『トミーカイラZZ』を手掛けたことでも知られるカーデザイナー石丸竜平氏が2018年7月、30歳の若さでに立ち上げたデザインスタジオ。イタリアと日本国内のOEMで培ったカーデザインの経験を生かし、自動車を中心とした工業製品全般の企画、デザイン開発を行い、国内外の企業に提供している。


《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  3. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  4. BMW、カーボン素材を天然繊維複合素材に置き換え、量産車に採用へ
  5. トヨタの顧客は1億5000万台…バリューチェーンで財務基盤強化
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  4. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る