マセラティのスーパーカーにオープン版、630馬力ツインターボ搭載…『MC20チェロ』発表

ボタン操作でガラスルーフが透明から曇った状態へと変化

「マセラティ・インテリジェント・アシスタント」

0~100km/h加速3秒で最高速320km/h以上

マセラティ MC20 チェロ
マセラティ MC20 チェロ全 10 枚

マセラティは5月25日、『MC20チェロ』(Maserati MC20 Cielo)をワールドプレミアした。

◆ボタン操作でガラスルーフが透明から曇った状態へと変化

MC20チェロは、マセラティの新型スーパーカーの『MC20』のオープン版だ。車名のチェロは、イタリア語で「空」を意味する。MC20チェロは、電動格納式ガラスルーフを採用しているのが特長だ。スイッチ操作によって、12秒で開閉できる。ルーフの断熱性と12秒の開閉速度は、自動車業界で最高レベルにあるという。

このガラスルーフには、高分子分散型液晶(PDLC)技術を導入した。センタースクリーンのボタンに触れるだけで、ガラスルーフは一瞬にして透明から曇った状態へと変化するという。このガラスルーフには、エレクトロクロミック(スマートガラス)ウィンドウが採用されている。

ルーフを閉じて、窓を曇らせれば何かに包まれたような感覚、ルーフを透明にすれば光があふれるような感覚、ルーフトップを格納すれば外の世界を全身で感じることができるという。

マセラティ MC20 チェロマセラティ MC20 チェロ

◆「マセラティ・インテリジェント・アシスタント」

ボディカラーでは、カスタマイズプログラム「フォーリセリエ」による新しい3層のメタリックカラー「アクアマリーナ」が選択できる。光との相互作用で色彩の変化を見せるアクアマリーナは、レースシーンから着想を得たパステルグレーをベースに、虹色のアクアマリン/マイカが色合いを鮮やかにしている。

MC20チェロには、「ハイ・プレミアム ソナス・ファベール(Sonus Faber)」オーディオシステムが、オプションで選択できる。欧州の「EISAアワード」を受賞したMC20の車載オーディオシステムを、オープンカーの車内特有の音響・配置ニーズに合わせて最適化。ソナス・ファベールのオーディオシステムの持つナチュラルサウンドを実現する12個のスピーカーを採用している。

また、「マセラティ・インテリジェント・アシスタント(MIA)」マルチメディア・システムと「マセラティ・コネクト」も装備する。MC20チェロには、さまざまなアクティブ・セーフティシステムが搭載されている。MC20と同じパーキングセンサー、リアビューカメラ、ブラインドスポットモニタリングに加えて、MC20チェロには自動緊急ブレーキ、道路標識情報、新開発の360度 カメラを装備している。

マセラティ MC20 チェロマセラティ MC20 チェロ

◆0~100km/h加速3秒で最高速320km/h以上

MC20チェロのミッドシップには、3.0リットルV型6気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載する。「ネットゥーノ」(Nettuno、ネプチューン)と命名されたこのエンジンは、最大出力630ps/7500rpm、最大トルク74.4kgm/3000~5500rpmを引き出す。0~100km/h加速3秒、最高速320km/h以上の性能を可能にしている。

クーペボディのMC20に対して、車両重量の増加はプラス65kgに抑えた。これは設計段階での緻密で正確な作業によって実現されたという。また、MC20のクーペ同様、カーボンファイバー製シャシーがねじれ剛性を確保し、公道やサーキットにおける卓越したハンドリングの組み合わせを実現する、と自負する。

MC20チェロは、エレガントかつスポーティなデザインを目指した。エアロダイナミクス性能は、ルーフの開閉状態に関わらず、風洞テストで全方向から検証された。クーペボディのMC20とは異なる専用デザインが多く採用されている中、バタフライドアはMC20から受け継がれた。これはキャビンへの乗降を容易にするだけでなく、カーボンファイバー製のコックピットやフロントホイールを見せる狙いもあるという。


《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  2. BEVを2年間所有した、“リアルな”ランニングコストを大公開
  3. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  4. メルセデスベンツの万能車『ウニモグ』がキャンピングカーに! 数日間の自給自足が可能
  5. メルセデスの名車「190E エボ2」が復刻! 限定100台の「HWA EVO」にハンコック純正装着
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る