小樽市長「市内の駅存続を前向きに考えたい」 北海道新幹線の並行在来線問題

キハ40やキハ150が運用されていた頃の函館本線蘭島駅。2017年9月7日。
キハ40やキハ150が運用されていた頃の函館本線蘭島駅。2017年9月7日。全 2 枚

小樽市の迫(はざま)俊哉市長は5月27日に開かれた定例会見で、廃止が決定した北海道新幹線の並行在来線・函館本線長万部~小樽間について記者の質問に答えた。

小樽市では4月28日、全域を対象に廃止決定後初の住民説明会を開催したが、迫市長は国からの支援がない状況での存続は非常に難しいと説明。会見では「基本的には、皆さんが納得されたわけではないと思います」と述べた。

また、住民説明会では廃止前倒しによるJR北海道の負担軽減と引換えに、同社から有利な支援を引き出したいという考えを示していたが、これについては「我々が期待しているだけで、実際にJRさんがそれについてまだ言及したことはありません」とした上で、広域自治体である北海道がJR北海道やバス事業者との協議の場をしっかりつくり、リーダーシップを発揮してもらいたいと要望した。

バス転換をめぐっては、余市~小樽間にある小樽市内の蘭島、塩谷の両駅について存続の要望が出ていることにも触れ、「それが真に地域振興に寄与するようなものであれば、市としても前向きに考えていきたいと思っています」と述べた。

夜の函館本線塩谷駅。2017年9月4日。夜の函館本線塩谷駅。2017年9月4日。

最後に迫市長は、今後は廃止の前倒しやバス転換のあり方などをめぐってブロック会議が新たな局面を迎えることになるという見通しを示し、「今回で終わりではありません」と述べた。


成吉思汗たれ1L
¥1,200 (¥1 / ml)
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)

《佐藤正樹》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. “空気圧が減る理由”を徹底解説! 今日から始める賢いタイヤ管理術~Weeklyメンテナンス~
  2. トヨタ RAV4 新型の価格は390万~630万円と予想…電動グレード体系に再編
  3. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  4. スズキ『ジムニー』、フランス最終モデルは55台限り…6月末に発売へ
  5. BEVを2年間所有した、“リアルな”ランニングコストを大公開
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. アステモの軽EV用インホイールモーターやジヤトコの2モーターK12マーチなど、国内サプライヤー技術が熱い!…人とくるまのテクノロジー展2025
  4. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  5. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
ランキングをもっと見る