乗用車8社、4月も世界生産低調---ホンダ54.2%減、マツダ49.9%減[新聞ウォッチ]

ホンダの鈴鹿製作所で生産されるヴェゼル
ホンダの鈴鹿製作所で生産されるヴェゼル全 2 枚

トヨタ自動車など国内の乗用車メーカー主要8社が発表した4月の世界生産台数によると、前年同月比20%減の165万9930台で、2か月連続で前年を下回ったという。

きょうの各紙も、産経が「車8社、世界生産20%減、4月上海封鎖で部品調達難」や東京も「トヨタ世界生産9%減、4月前年比、国内大手低調」などと取り上げている。大幅減の背景には半導体不足のほか、上海でのロックダウン(都市封鎖)の影響で部品供給が滞ったことが大きいと伝えている。

メーカー別では、8社のうち、21年4月に大幅減産した反動で63.3%増のプラスとなったスバルと、インドネシアやマレーシアの生産が伸びたダイハツ工業(4.1%増)の2社を除く、6社が前年実績を下回った。ホンダは、主力工場の鈴鹿製作所の大幅減産などで国内生産が58.1%減、中国生産も81%減となった影響で、国内と海外を合わせた世界生産も54.2%減と、8社の中でも落ち込み幅が最も大きかったほか、マツダも国内生産が大幅減となり、世界生産は49.9%の減少だったという。

ただ、自動車生産に大きく影響を与えている上海のロックダウンも「6月1日に解除」というニュースも報じられていることから、各社は影響が緩和されていくと見込んでいる。だが、相変わらず解消のめどが立たない世界的な半導体不足の中で、6月以降、どこまで挽回できるのか、注目したい。

2022年5月31日付

●車世界生産、4月20%減、主要8社(読売・7面)

●エア・ドウ ソラシド、持ち株新会社名称決まる(朝日・10面)

●三菱電機が事業計画、不正の影響見通せず(朝日・11面)

●東証2万7000円台回復(毎日・6面)

●大阪万博未来社会を表現、民間パビリオン概要発表(産経・11面)

●ゴーン被告を聴取、レバノン当局、拘束なし(産経・25面)

●リニアの街期待と懸念、相模原駅工事現場初公開(東京・1面)

●テレワーク導入5割超に(東京・7面)

●上海封鎖あす解除(日経・2面)

●日本電産、中印でモーター、EV含む市場拡大照準、電動バイク普及へ100億円新棟(日経・17面)

ダイハツ、京都工場を一時停止(日経・17面)

●マツダ、弱い資金創出力、スバル・スズキ下回る、米販売好調もEV投資に影(日経・18面)

●中古車競売価格18.4%高、4月92万円、新車不足続く(日経・19面)

《福田俊之》

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