追加メーターって必要? 水温/油温/油圧をモニターする意味[カスタムHOW TO]

追加メーターって必要? 水温/油温/油圧をモニターする意味[カスタムHOW TO]
追加メーターって必要? 水温/油温/油圧をモニターする意味[カスタムHOW TO]全 10 枚

チューニングカーでは水温/油温/油圧計を取り付けて確認することが多い。ではなぜその項目で、それらにはどんな意味があるのか。追加メーターや温度、圧力把握の意味を解説する。

【画像全10枚】

◆アナログからデジタル表示へ
とくに大切な3項目は見ておきたい

追加メーターって必要? 水温/油温/油圧をモニターする意味[カスタムHOW TO]追加メーターって必要? 水温/油温/油圧をモニターする意味[カスタムHOW TO]

昔のチューニングカーといえば、ダッシュボードにずらりと並べられた追加メーターが定番だった。現代ではマルチメーターでひとつの画面にさまざまなデータを表示させるのが主流。そのなかでも特に重要なのが水温/油温/油圧の3つの数値だ。なぜなら、この3項目はエンジンを壊さないためにとても重要な要素だから。

◆水温はエンジン冷却にもっとも大切。適温は90~100度

追加メーターって必要? 水温/油温/油圧をモニターする意味[カスタムHOW TO]追加メーターって必要? 水温/油温/油圧をモニターする意味[カスタムHOW TO]

水温とはエンジンの冷却クーラントの温度のこと。2000年以前のエンジンでは80~85度くらいが適温だったが、現代のエンジンはもう少し適温が高い。ターゲット温度を上げることで燃焼効率をアップしていると言われる。それゆえに90度~100度ほどでもまったく問題なし。110度くらいまでは許容範囲だと言える。

水温が高くなりすぎると、エンジンは熱を持ちすぎてしまいオーバーヒートしてしまう。オーバーヒートしてしまうとその熱によってエンジンヘッドが歪んでしまうことがある。そうなると圧縮漏れで大幅にパワーダウンしたり、クーラントが燃焼室に流れ込むなどさまざまな不具合が起きてしまう。直すにはエンジンをバラしての大掛かりな修理が必要で、エンジンごと交換したほうが早いかも。それくらいの重大なダメージを受けてしまう。

逆に低すぎる水温も良くない。良かれと思って水温を下げるチューンを施す人もいるが、現代のクルマで水温が80度代だとクルマ側で水温をあげようとして、ガソリンの噴射量をコントロールしたりして、燃費が悪くなったり、本来の性能が得られなくなってしまう。

◆油温はエンジンオイルの温度。95~105度くらいが適温

追加メーターって必要? 水温/油温/油圧をモニターする意味[カスタムHOW TO]追加メーターって必要? 水温/油温/油圧をモニターする意味[カスタムHOW TO]

エンジンオイルの温度も現代のクルマは設計温度が高くなっている。90年代のクルマでは90度くらいが良いと言われていたが、今はもっと温度が高い。温度が高すぎるとオイルが急速に劣化してしまうので良くないが、逆に100度近くまで温度が上がらないとエンジン内で結露した水分が蒸発せず、どんどんオイルに取り込まれてしまい乳化してしまうことがある。街乗りなどで短距離移動を繰り返した結果、エンジンオイルがカフェオレのようになっていたというのは、オイルと水分が乳化してしまって起きたトラブルなのだ。

これを防ぐためにも乗るたびに100度近くまで温度が上昇した方が良いのがエンジンオイルなのだ。だが、サーキット走行などで120度を超えるようならオイルクーラーの取り付けを検討したい。120~125度くらいならすぐにオイルクーラーは必要ではないが、エンジンオイルは120度を超えると急速に劣化してくる。なので、温度が上がったら早めにオイル交換をするか、温度が上がらないようにオイルクーラーを装着したいところだ。

中には高速道路で油温100度を超えているのでオイルクーラーを装着するという人がいるが、これはまったく不要。むしろ高速道路では油温が80度台では低すぎる。エンジンを労ることにもならないののだ。

◆油圧はエンジンオイルを圧送する圧力
低くなってくると危ない!!

追加メーターって必要? 水温/油温/油圧をモニターする意味[カスタムHOW TO]追加メーターって必要? 水温/油温/油圧をモニターする意味[カスタムHOW TO]

油圧はオイルをエンジンに押し込む圧力のこと。油圧計はまずオイルポンプに不具合が起きていないかを確認する意味がある。そして、もう一つ確認したいのは油圧の変化だ。油圧が高く保たれていないと、クランクシャフトもカムシャフトもオイルの中に浮くことができない。フローティングメタルのオイルの上に浮いているから最小限の金属接触しかしないので、長くエンジンを使用することができるのだ。なので、油圧が常に安定して数値を保っているかが重要。油圧ダウンは即エンジンブローに直結する。

油圧が下がる原因はまず、オイル自体の劣化がある。繰り返し熱が入ることでオイル自体がダメージを受ける。また、混合気が吹き抜けてガソリンがオイルに徐々に混ざることもある。こうなると粘度が下がり、油圧が落ちてくる。

さらにサーキットでは強い前後や左右のGが発生することで、オイルパンの中のオイルが片寄ってしまい、オイルポンプが吸い上げられなくなって油圧が落ちることがあるのだ。

◆レーシングカーはすべてのワーニングが分かるようにしている

レースの世界ではいちいちメーターを細かく見ていられないので、各温度や油圧などはモニターしているが、その数値をドライバーが見るのではなく、ワーニングランプが付くようになっている。なにか異変が起きていることを知らせるシステムで、ドライバーは運転に集中できるようにするのが一般的なのだ。

《加茂新》

加茂新

加茂新|チューニングカーライター チューニング雑誌を編集長含め丸15年製作して独立。その間、乗り継いたチューニングカーは、AE86(現在所有)/180SX/S15/SCP10/86前期/86後期/GR86(現在所有)/ZC33S(現在所有)。自分のカラダやフィーリング、使う用途に合わせてチューニングすることで、もっと乗りやすく楽しくなるカーライフの世界を紹介。

+ 続きを読む

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 光岡自動車、ノア / ヴォクシーの新型搬送車発売…機能を絞って
  2. ホンダ『ZR-V』の顔が大胆に変わる!? 2028年、大幅改良の進化ポイントは
  3. ホンダ『ヴェゼル』改良新型、快適装備を拡充…価格は277万7500円から
  4. ストリーミングの“高音質”が台無しに!? 良い音で聴くための方法を解説![車内エンタメ・環境整備マニュアル]
  5. メルセデスAMG、初の自社開発フルサイズSUV『GT SUV』発表…3モーターで1169馬力
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. EU「欧州製EV」優遇へ、産業加速法を審議---売れるEVと売れないEV
  2. 全ての体格に対応する後席用新型シートベルト、ZFが2025年央発売へ
  3. スカニア、中国で新事業開発組織「VNBC」設立…電動・自動運転輸送を加速へ
  4. 【セミナー見逃し配信】※プレミアム・法人会員限定 欧州自動車産業の次の一手、欧州の現場で何が起きているのか~EV減速局面・SDV/AIへの移行・中国勢の浸透~
  5. インド国産化の進め方、事業の核の築き方【インド・新自動車大国の素顔】
ランキングをもっと見る