恵みの円安、1ドル=134円台突入…自動車株軒並み高値更新[新聞ウォッチ]

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外国為替市場で円安がさらに加速し、ニューヨーク市場でも、1ドル=134円台に突入。2002年2月以来、約20年4カ月ぶりの円安水準となっている。

円相場は4月下旬に一時1ドル=131円台まで円安が進んだが、その後、米国の景気減速を防ぐために米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げのペースを緩めるとの見方が広がり、5月下旬には一時1ドル=126円台まで円高に戻していた。しかし、米国の長期金利が上昇し、日米の金利差拡大が意識され、円を売って金利の高いドルを買う動きが広がったことから、約2週間で7円ほども円安が進んでしまった。

また、日銀の黒田総裁が6月6日の講演で「家計の値上げ許容度も高まってきている」なとど述べたことについて、8日に開かれた衆議院の財務金融委員会で「表現は全く適切でなかった」と述べ、発言を撤回した。が、この日、英国メディアが主催するイベントの中で改めて「金融緩和を継続する」考えを示したため、市場関係者は、「主要国の中で唯一日本だけが金融緩和を継続する意向を示して、今後も円安の流れは変わらないだろう」との見方が再び広かったとみられている。

6月8日の東京株式市場は、前日の米株高や円安・ドル高が進んだのを受けて買い注文が優勢となり、日経平均株価(225種)は4営業日連続で値上がりして、終値も前日比290円34銭高の2万8234円29銭。終値で2万8000円台を回復するのは3月30日以来、約2か月ぶりという。

円安・ドル高が一段と進んだのを受け、採算改善への期待が高まった輸出関連銘柄の値上がりが目立ち、自動車株も堅調。マツダ、三菱自動車、スバル(SUBARU)、いすゞ自動車が一時年初来高値を更新したほか、トヨタ自動車や日産自動車、スズキなども軒並み上昇した。なかでも、三菱自動車は終値でも前日比4.54%増の437円、スバルも2.27%増の2493円50銭の高値圏で引けており、自動車などの輸出関連銘柄は投資家にとっても「恵みの円安」となっている。

2022年6月9日付

●円安134円台20年4か月ぶり(読売・9面)

●EV電池原料循環図る、レアメタル不足に備え、VWとJX金属提携(読売・9面)

●訪日客受け入れ期待と不安も、あす2年ぶり再開(朝日・1面)

●立憲、内閣不信任案を提出、細田氏と2案、同調、限定的(毎日・1面)

●ガソリン価格8週ぶり上昇、169円80銭(毎日・7面)

●リニア秋までに現地調査、開業さらなる遅れも(産経・11面)

●南北線延伸、湾曲ルート、途中駅なし、白金高輪―品川、環状4号地下利用(東京・22面)

●豊田合成、1日休業要請、上海封鎖影響、国内の全従業員に(日経・13面)

●バイク用ヘルメット上昇、若者ライダー高機能品支持(日経・17面)

●江戸川ナンバー申請検討、区、25年5月交付めざす(日経・35面)

《福田俊之》

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