【三菱 eKクロスEV】「EVは1つの選択肢」脱炭素に向けた三菱流の回答[詳細写真]

『eKクロス』とほぼ共通も、さりげないEVアピールが

薄型バッテリーで機能と車内空間を両立

駐車支援、コネクティッド…先進装備も充実

三菱 eKクロスEV
三菱 eKクロスEV全 44 枚

『i-MiEV(アイミーブ)』や『ミニキャブ・ミーブ』の販売を通じて、いち早く軽EVの市場開拓を狙ってきた三菱自動車が、5月20日に新たな軽EV、『eKクロスEV』をデビューさせた。実質180万円台から購入可能ということから、電気自動車の普及に向けて大きな期待が寄せられている。注目のモデルを、詳細写真と共にお伝えする。

期待の軽EV、三菱『eKクロスEV』

『eKクロス』とほぼ共通も、さりげないEVアピールが

eKクロスEVは、内燃機関車である『eKクロス』とほとんど外装が共通している。姉妹車種である日産『サクラ』が、軽自動車と一線を画した「スモールEV」となることを目指して新規デザインを与えられたこととは対照的だ。しかし、これは両社のEVに対するスタンスの違いに起因するものである。三菱はあえてEVを特別なものとは位置付けず、気軽に選べる選択肢にすることを目指しているという。

三菱の顔となっている「ダイナミックシールド」の採用と相まって、一見しただけではノーマルのeKクロスと見分けがつかないかもしれない。しかし、EV化で不要となったフロント中央の開口部がメッキグリルで覆われているほか、バンパーガーニッシュ類がボディ同色となり、eKクロスよりも都会的で洗練されたイメージになった。ボディサイドにはキャラクターラインに沿わせて「EV」のエンブレムが入り、さりげなくもしっかりと自身の先進性をアピールしている。

薄型バッテリーで機能と車内空間を両立

一方で、インテリアは質感が向上し、特別感のあるものになっている。上級グレード「P」にオプション設定されるプレミアムインテリアパッケージは、ライトグレーを基調としたクリーンなデザインだ。ダイヤ柄の立体エンボスが施されたファブリックと合成皮革を組み合わせたシートと、カッパー色のステッチが更に高級感を演出する。

EVの要となるバッテリーは、車体下に搭載される。航続距離は約180km(WLTCモード)と、普段使いに十分な距離を確保。蓄電池としても利用可能で、家庭のピークシフトや災害時の非常用電源、またはアウトドアでのレジャー電源としてなど、マルチに活用できる。また、バッテリーの薄型化により、車内空間を損なうことなくこれらの機能を実現した。

駐車支援、コネクティッド…先進装備も充実

オプション設定となる自動駐車支援システム、「マイパイロットパーキング」は三菱として初採用のもの。後退、前進、縦列駐車のいずれにも対応するという。さらにコネクティッドシステム、「MITSUBISHI CONNECT」を採用し、スマートフォンアプリを通じてバッテリー残量の確認や、車外からのエアコン操作が可能となった。

グレードは7インチカラー液晶メーターなどを備える「G」と、さらに先進装備を充実させた上級モデル「P」の2種類を展開する。車両価格は239万8000円から293万2600円となるが、最大55万円の補助金を受けた場合、実質金額は184万8000円からの購入が可能だ。

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