アストンマーティンの1155馬力ハイパーカー、『ヴァルキリー』がヒルクライム出走…グッドウッド2022予定

0-96km/h加速は2.5秒以下

V12エンジンがシャシーの一部として機能

ボディの両側にリア方向を映し出すカメラを設置

アストンマーティン・ヴァルキリー
アストンマーティン・ヴァルキリー全 8 枚

アストンマーティンは6月20日、英国で6月23日に開幕する「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」のヒルクライムに、新型ハイパーカー『ヴァルキリー』(Aston Martin Valkyrie)が出走すると発表した。

写真:アストンマーティン・ヴァルキリー

グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードの恒例行事が、ヒルクライムだ。スーパーカーを含めた市販車だけでなく、F1やWRC(世界ラリー選手権)マシンなどが、およそ1.86kmのコースを一気に駆け上がり、観客を沸かせる。

◆0-96km/h加速は2.5秒以下

ヴァルキリーには、軽量構造のミッドシップ2シーターのボディに、新設計の6.5リットルV型12気筒ガソリン自然吸気エンジンを搭載する。アストンマーティンとレッドブルレーシングのテクニカルパートナーシップによる成果として共同開発され、アストンマーティン特有のスポーツカーデザインと、レッドブルレーシングが持つ最先端のF1技術を融合させた1台となる。

ヴァルキリーのエンジンは、コスワースが開発を手がけた。モータースポーツ向けエンジンで豊富なノウハウを持つコスワースの最新技術が、ヴァルキリーのエンジン開発に注がれている。ヴァルキリーのハイブリッドパワートレインのスペックは、6.5リットルV型12気筒ガソリン自然吸気エンジンが、最大出力1000hp/10500rpm、最大トルク75.5kgm/7000rpmを引き出す。

このエンジンに、モーターの最大出力160hp、最大トルク28.6kgmが加わる。モーターは、インタグラルパワートレイン社、軽量ハイブリッドバッテリーシステムはリマックが開発した。F1マシンのような「KERS」スタイルのブーストシステムとなる。エンジンとモーターを合わせたハイブリッドパワートレイン全体では、1155psのパワーと91.8kgmのトルクを獲得する。0~96km/h加速は2.5秒以下となる。

アストンマーティン・ヴァルキリーアストンマーティン・ヴァルキリー

◆V12エンジンがシャシーの一部として機能

このV12エンジンは、シャシーの一部として機能するための剛性を備えている。ヴァルキリーはエンジンを取り外すと、前輪と後輪を接続するコンポーネントがなくなるのが特徴だ。

ヴァルキリーでは、ティアドロップ(水滴)型をしたコックピット上面と、丸みを帯びたサイドパネルが、コクピットフロアの両側を走る巨大なベンチュリトンネルを包み込むように輪郭を形成している。これらのトンネルは、大量のエアをボディの下側に取り込んでリアのディフューザーへ送る役割を果たす。これにより、ボディにスタイリングを犠牲にするような追加の空力デバイス取り付けることなく、高いレベルのダウンフォースを生み出すことに成功しているという。

室内スペースを最大限確保するため、シートは直接フロアに取り付けられた。乗員は、F1やルマン・プロトタイプのレースカーのように、身体を傾斜させて足を持ち上げたシートポジションを取る。結果としてドライバーと助手席乗員は、車両との一体感が味わえる設計とした。シートベルトは、4点式を標準装備する。サーキット走行を行う顧客のために、6点式シートベルトもオプションで設定されている。

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◆ボディの両側にリア方向を映し出すカメラを設置

フルデジタルのコックピットを採用する。すべての操作スイッチをステアリングホイールに集約して、LEDスクリーンに運転に必要な情報を表示する。ステアリングホイールは着脱が可能な設計になっており、ドライバーの乗り降りを容易にするとともに、盗難防止にも役立つという。

また、ヴァルキリーはドアミラーを廃止し、ボディの両側にリア方向を映し出すカメラを設置するミラーレス車となる。カメラが捉えた映像は、左右のAピラーの下に設置されたディスプレイに表示される。ヴァルキリーは、全体を包み込むような車体デザインとルーフに設置されたエアインテークにより、リアウインドウが存在しない。そのため、室内にはルームミラーも装備されていない。

《森脇稔》

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