ベントレーの最新「S」、フライングスパー 新型に設定…グッドウッド2022で発表予定

グロスブラック仕上げの外装

レザーに「ダイナミカ」を組み合わせたインテリア

ベントレーのSモデル初のPHVも選択可能

ベントレー・フライングスパー S 新型
ベントレー・フライングスパー S 新型全 10 枚

ベントレー(Bentley)は、6月23日に英国で開幕する「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」において、新型『フライングスパーS』(Bentley Flying Spur S)を初公開すると発表した。新型『フライングスパー』がベースの、高性能な「S」仕様になる。

◆グロスブラック仕上げの外装

ベントレー・フライングスパー・ハイブリッド Sベントレー・フライングスパー・ハイブリッド S

外観は、グロスブラックのバンパーロアグリル、ダークティントのヘッドライトとテールランプ、ブラックのクアッドテールパイプフィニッシャー、フロントフェンダーのSエンブレムが特徴だ。グリルとサラウンドはブラックグロスで統一され、縦型のバーチカルベーンがそそり立つ。

トランクリッドに装着された「ウイングドB」のエンブレムと「BENTLEY」のロゴだけが、ブライトクローム仕上げだ。これは、明るく輝くメタルパーツを減らすことによって、車両のフォルムに視線を集め、より低くワイドな印象を与えるのが狙いという。

Sモデルには、新設計の22インチホイールが用意される。Y字型の5本スポークデザインで、「グロスブラック」または「ペールブロッガーサテン」仕上げが選択できる。グロスブラック仕上げとブライトマシニング仕上げを施した21インチのトライスポークホイールも、Sモデル専用に用意される。レッドのブレーキキャリパーが標準装備されている。

◆レザーに「ダイナミカ」を組み合わせたインテリア

ベントレー・フライングスパー S 新型ベントレー・フライングスパー S 新型

インテリアは、滑らかなレザーとソフトな起毛仕上げの「ダイナミカ」を組み合わせた。Sモデルのパフォーマンスを予感させるツートンカラー内装を採用する。

スエード調素材のダイナミカは、ヒーター付きステアリングホイール、シフトレバー、シートクッション、シートバックレストに使用された。レザーハイドはシートボルスター、ドアパッド、インストルメントパネル周り、コンソール周りに配されている。

Sデザインのフルートシートは、オプションでキルティング仕様が選択できる。各シートのヘッドレストにはSのエンブレムが刺繍される。無償オプションで、ベントレーウイングの刺繍に変更することも可能だ。

ドライバー正面のインストルメントパネルは、クロノメーターからインスピレーションを得たデザインで、『コンチネンタルGTスピード』と共通のグラフィックが施される。金属製のSバッジを装着。イルミネーテッドトレッドプレートには、「Bentley Motors Ltd」の代わりに、Sのデザインが刻まれる。

◆ベントレーのSモデル初のPHVも選択可能

新型フライングスパーSでは、ベントレーのSモデルで初めて、内燃エンジン車だけでなく、プラグインハイブリッド車(PHV)も設定している。4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジン(最大出力550ps、最大トルク78.5kgm)搭載車の場合、0~100km/h加速は4.0秒、最高速318km/hの性能を発揮する。

PHVは2.9リットルV型6気筒ガソリンターボエンジンに電気モーターを組み合わせて、システム全体で最大出力544ps、最大トルク76.5kgmを獲得する。パワフルなPHVパワートレインは0~96km/h加速4.1秒、最高速285km/hの性能を可能にしている。

「ベントレーダイナミックライド」を標準装備した。急カーブ時は、ベントレーダイナミックライドが0.3秒以内に最大1300Nmのアンチロールトルクを発生させて、ボディを水平かつ安定した状態に保つ。巡航時は、左右ホイールをデカップリングすることによって、スムーズかつしなやかなや乗り心地を追求する。「エレクトロニック・オールホイール・ステアリング」も標準装備した。低速時には、このシステムによって後輪が最大で4.2度、前輪と逆方向に操舵され、回転半径が小さくなる。高速時には、後輪が前輪と同じ方向に操舵されるため、車線変更や追い越しの際の安定性が確保されるという。


《森脇稔》

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