BMW M専用電動SUV、『XM』のプレビューモデル…グッドウッド2022に出展予定

V8エンジン+モーターの高性能PHVシステム

BMWの新デザイン言語を採用

後席は「Mラウンジ」がテーマ

BMW コンセプト XM
BMW コンセプト XM全 10 枚

BMWは、英国で6月23日(日本時間同日17時)に開幕する「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」に、『コンセプトXM』 (BMW Concept XM)を出展する。

◆V8エンジン+モーターの高性能PHVシステム

コンセプトXMは、2022年内にBMWグループの米国スパルタンバーグ工場で生産を開始するBMW『XM』のプレビューモデルだ。創立50周年を迎えるBMW Mは、伝説的なBMW『M1』に続くM専用モデルとして、XMを投入する。BMW XMは、プラグインハイブリッド(PHV)のみ、Mモデルとしてのみ、販売される予定だ。

コンセプトXMには、新開発のPHVシステムの「Mハイブリッド」を搭載する。V8エンジンに高性能な電気モーターを組み合わせて、最大出力750hp、最大トルク102kgmを引き出す。EVモードでは、最大80kmのゼロエミッション走行を可能にしている。

左前輪の後方に充電フラップを設けた。リアパンパーには、BMW Mモデルらしいツインテールパイプを装着する。このツインテールパイプのエキゾーストシステムは、V8エンジンの背圧を低減し、エンジンの回転上昇に伴って、エモーショナルなMサウンドを発生するという。

BMW コンセプト XMBMW コンセプト XM

◆BMWの新デザイン言語を採用

コンセプトXMでは、BMWのラグジュアリークラスのモデル向けに、新しいプログレッシブなフロントデザインを提示した。この新しいデザイン言語は、ラグジュアリーセグメントにおけるBMWの新車攻勢の一部として、2022年に初登場する予定だ。

ヘッドライトは2つの別々のモジュールに分割された。スリムなデイタイムランニングライトが配される。水平基調のキドニーグリルは、ヘッドライトの間に大胆に配置され、外側に向かって先端が細くなっている。フロントのダイナミックな特徴を強調する八角形の輪郭を形成するという。

ブラックのキドニーグリルトリムが、グロスブラックのグリル内部と組み合わせられた。グリル内には、Mスタイルのダブルバーをあしらう。キドニーグリルには照明機能が付いており、夜間でもすぐに認識できるようにした。キドニーグリルのXMロゴと大型エアインテークは、電気モーターと連携してMハイブリッドシステムを構成するV8エンジンのパワーを示唆している。

スリムなLEDサーチライトが、Aピラーの上のルーフに組み込まれた。大胆に彫刻されたボンネットには、2つのパワードームを配置する。ボンネットのエアインテークは、ルーフのLEDサーチライトと共通イメージとし、ダイナミックな雰囲気を演出しているという。三角形のボディ同色ブレードが装備された。サイドウィンドウは、後方に向けて狭くなっている。

ツートンカラーの塗装仕上げは、上側がマットゴールドブロンズ、下側がスペースグレイのメタリックシェード。サイドウィンドウ下のグロスブラックのストライプが、2つのボディカラーを分離している。L字型のスリムなテールライトは、車両の側面まで回り込む。足元には23インチのアルミホイールを装着した。リアウィンドウの左右には、BMWのエンブレムを配置した。これは、BMW M1へのオマージュという。

BMW コンセプト XMBMW コンセプト XM

◆後席は「Mラウンジ」がテーマ

インテリアは、ドライバーに焦点を合わせたコックピットデザインの新解釈を提示する。インストルメントパネル、センターコンソール、ドアトリム、シートには、高品質な素材が用いられた。ブラウンのヴィンテージ風のレザー、銅、カーボンファイバーなどがあしらわれた。大胆なトリムが、ドライバーエリアと他の領域を明確に分けている。

コックピットでは、カーボン製トリムが、ディスプレイ、通気ダクト、制御/操作システムに配された。その上には、新しい「BMWカーブドディスプレイ」をレイアウトする。ステアリングホイールとセンターコンソールには、赤いアクセントを添えた。最新世代のBMW「iDrive」をベースに、M専用のユーザーインターフェイスを備えたBMWカーブドディスプレイを採用する。ディスプレイには、PHVシステムのモードやEVモードを表示する。

後席は、「Mラウンジ」がテーマだ。大型のベンチシートや照明付きのヘッドライナーが、リラックスできる居心地の良い空間を追求する。ヘッドレストのダイヤモンド型の部分は、レザーでトリミングされている。


史上最大の作戦 (2枚組) [Blu-ray]
¥4,140
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  2. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  3. カワサキ『Ninja ZX-25RR』を日本初導入、価格は105万2700円 スタンダード版「25R」は廃止
  4. メルセデスベンツの主力SUV『GLC』、新型を9月に世界初公開へ
  5. その名の通り1000馬力! 新型スーパーカー『ブラバス1000』発表、AMG GTのPHEVをさらに強化
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  4. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る