ロータス エミーラ の「GT4」がヒルクライムに、トヨタ製V6+スーパーチャージャー搭載…グッドウッド2022

レースで成功を収めたエヴォーラGT4の後継車

初年度生産分は完売

市販車に対しておよそ100kg軽量化

ロータス・エミーラ GT4
ロータス・エミーラ GT4全 10 枚

ロータスカーズは、英国で6月23日(日本時間同日17時)に開幕する「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」のヒルクライムに、新型スポーツカー『エミーラ』のレーシングカー「エミーラGT4」(Lotus Emira GT4)が出走すると発表した。

◆レースで成功を収めたエヴォーラGT4の後継車

エミーラのレーシングカーのエミーラGT4は、公道とサーキットでの70年以上のロータスの革新の歴史の集大成、と位置付ける。ロータスのパフォーマンスGTレースにおけるエキサイティングな新時代の始まりを示しているという。

エミーラGT4は、プロジェクトパートナーのRMLグループと共同開発されている。市販車をベースにレースに対応させることは、ロータスのビジネスとブランドのあらゆる分野で行われている変革のもう1つのマイルストーンになるという。

最近のロータスのレーシングカーとしては、エヴォーラがベースの『エヴォーラGT4』がある。同車は、英国GT、ドバイ24時間、バルセロナ24時間、ヨーロッパGT、セパン12時間、ピレリワールドチャレンジなどのレースやチャンピオンシップにおいて、成功を収めてきた。エミーラGT4は、このエヴォーラGT4の後継モデルになる。

ロータス・エミーラ GT4ロータス・エミーラ GT4

◆初年度生産分は完売

ロータスカーズは2022年の初めに、特注車両などを手がける「ロータス・アドバンスト・パフォーマンス」を立ち上げた。エミーラGT4は、ロータス・アドバンスト・パフォーマンスが開発を担当した最初のモデルだ。

ロータス・アドバンスト・パフォーマンスでは、顧客の要望に応じて、1台限りのモデルを製作することができる。また、市販車をベースに特別仕立てとした限定車も開発する。さらに、オーダーメイドとして、特別なボディカラーや内装トリム、素材でパーソナライズすることも可能だ。

ロータス・アドバンスト・パフォーマンスの立ち上げは、ロータスが英国のスポーツカーメーカーからグローバルなパフォーマンスカーブランドへと変革する上で、もう1つの重要なステップになるという。なお、エミーラGT4は、初年度生産分が完売した。ロータスカーズは、顧客からのオーダーに対応し、世界の需要に合わせて、2023年にエミーラGT4の生産を増やすことを目指すという。

ロータス・エミーラ GT4ロータス・エミーラ GT4

◆市販車に対しておよそ100kg軽量化

英国ヘセルを拠点とするエンジニアリングチームは、卓越したダイナミクスと高速安定性を重視して、エミーラGT4を開発してきた。高度な複合素材を使用したボディワークにより軽量化を促進する。

トヨタのモータースポーツで実証済みの2GR-FE型3.5リットルV型6気筒ガソリンエンジンをスーパーチャージャーで過給し、最大出力は405ps/7200rpmを引き出す。トランスミッションは、パドルシフト付きの6速シーケンシャル。市販車のエミーラの外装デザインをベースに、空力性能などの最適化が図られた。

ロータスのロードカーのほとんどすべてに、レーシングカーが開発されてきた。エミーラも例外ではない。のエミーラGT4は、最新の安全基準を満たしながら、軽量のモータースポーツ向け部品を使用してハンドビルドされ、公認のパフォーマンスマシンに仕上げられた。乾燥重量は1300kgと、市販車に対しておよそ100kg軽量化した、としている。


《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  3. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  4. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  5. 新型『CLA』を生産するメルセデスベンツ「最新デジタル工場」の現場
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る