キャデラックの次世代EVセダン、インテリアの写真を公開…『セレスティック』

シートやドアトリムなどに赤とシルバーを効果的に使用

スマートルーフガラスを備えた最初の市販車のひとつに

GMが開発した「アルティウム」バッテリー採用

キャデラック・セレスティック のティザー写真
キャデラック・セレスティック のティザー写真全 10 枚

キャデラックは6月22日、現在開発を進めている新型EVセダン『セレスティック』(Cadillac CELESTIQ)のインテリアの写真を公開した。

◆シートやドアトリムなどに赤とシルバーを効果的に使用

セレスティックは、キャデラックブランドの新たなフラッグシップセダンとなる。ラグジュアリーEVの新しい基準を設定するために開発されているセレスティックは、エンジニアリングとテクノロジーを再定義するというキャデラックの取り組みを具体化しているという。

セレスティックのインテリアは、開放的で広々とした空間を目指した。すっきりとしたデザインに細部にまでこだわったディテールを組み合わせて、他車にはない体験を演出するという。

具体的には、シートやドアトリムなどに、赤とシルバーを効果的に使用する。キャデラックによると、高いレベルのクラフトマンシップを追求し、キャビン内の美しい動きの感覚を表現しているという。なおキャデラックは順次、セレスティックのショーカーに関する写真や情報を、SNSなどで発信していく予定だ。

キャデラック・セレスティック のティザー写真キャデラック・セレスティック のティザー写真

◆スマートルーフガラスを備えた最初の市販車のひとつに

セレスティックは、スマートルーフガラスを備えた最初の市販車のひとつになる見通しだ。このスマートガラスでは、各乗員の好みに応じて、ガラスルーフの透明度を設定できる。

フロントシートの乗員向けには、ドライバーの注意散漫を軽減するのに役立つアクティブなプライバシー機能を備えたフリーフォームディスプレイを採用する。後席の乗員には、パーソナライズされたエンターテインメントモニターが装備される。前席と後席の間のコンソールディスプレイには、注意散漫を最小限に抑えるために、空調などの設定機能をエンターテインメントディスプレイから独立させている。

キャデラックは、セレスティックは将来のフラッグシップセダンとして、キャデラックのパイオニア精神を具体化し、ラグジュアリーEVの新基準を設定することに焦点を当てていくという。

GMの次世代グローバルEVプラットフォームGMの次世代グローバルEVプラットフォーム

◆GMが開発した「アルティウム」バッテリー採用

セレスティックのベースは、GMが開発した第3世代のEVプラットフォームとなる。GMの新世代EVプラットフォームは、柔軟性があると同時に、設計や開発にかかる時間を短縮し、顧客の要望に迅速に対応することを可能にした。キャデラックをはじめ、シボレー、GMC、ビュイックの各ブランドのさまざまな車種に、GMの新世代EVプラットフォームは拡大展開される予定だ。

GMの新開発グローバルEVプラットフォームは、優れたデザイン、パフォーマンス、パッケージング、航続を追求している。GMが開発した「アルティウム」バッテリーも採用される。アルティウムは、大容量のパウチ型セルをバッテリーパック内で垂直にも水平にも積み重ねることができるのが特徴だ。これにより、エンジニアは各車両のデザインに応じて、バッテリーの蓄電容量やレイアウトを最適化することができる。

アルティウムバッテリーの蓄電容量は、50~200kWhだ。アルティウムバッテリーによって駆動するEVは、レベル2の直流(DC)急速充電に対応して設計されている。多くの車両が、400Vのバッテリーパックで最大出力200kWの急速充電機能を備える。自社開発による電気モーターは、前輪駆動(FWD)、後輪駆動(RWD)、全輪駆動(AWD)、パフォーマンスAWDに対応する、としている。


《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「戻せばOK」は通用しない! 現代チューニングの合法ルールとは~カスタムHOW TO~
  2. ホンダ『モンキー』イベントに過去最高の550台超が集結!「自腹」でも続ける「二輪文化継承」への思い
  3. ゴミ回収箱に人が入ることは予見不能
  4. ハーレーダビッドソン、横浜で交通安全パレード開催へ 先頭ライダーは魔裟斗
  5. ワゴンは“古くて新しい”…今、面白い車とは?
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. AI導入の現状と未来、開発にどう活かすか? エンジニアの声は?…TE Connectivityの独自リポートから見えてきたもの
  2. EVシフトの大減速、COP消滅の危機…2024年を振り返りこの先を考える 【池田直渡の着眼大局】
  3. 住友ゴム、タイヤ製造に水素活用…年間1000トンのCO2削減へ
  4. “走る巨大バッテリー”の実力! BEV+家電は悪天候でも快適に遊べる組み合わせだった
  5. 【学生向け】人とくるまのテクノロジー展 2025 学生向けブース訪問ツアーを開催…トヨタ、ホンダ、矢崎総業、マーレのブースを訪問
ランキングをもっと見る