新幹線食堂車のビーフカレーが自宅の食卓に…JR東海グループが復刻

リニア・鉄道館に保存されている0系36形食堂車の車内。登場当時は通路側に窓がなかったが、富士山を見ながら食事をしたいという要望に応え、後に設けられた。
リニア・鉄道館に保存されている0系36形食堂車の車内。登場当時は通路側に窓がなかったが、富士山を見ながら食事をしたいという要望に応え、後に設けられた。全 5 枚

JR東海グループのジェイアール東海商事ら4社は7月8日から、かつて東海道新幹線の食堂車で提供されていたビーフカレーを復刻、レトルトパウチとして販売する。

東海道新幹線の食堂車は、山陽新幹線博多開業前の1974年9月から営業が開始された。0系36形と呼ばれた当時の食堂車には日本食堂(現在のJR東日本フーズ)、帝国ホテル列車食堂、ビュフェとうきょう(後のジェイダイナー東海、現在のジェイアール東海パッセンジャーズ)が参入し味を競っており、ビーフカレーは「特製カレーライス」の名目で500円で提供されていた。

ちなみに当時の新幹線特急料金は、隣接駅までの特定料金が400円、120kmまでの国鉄普通運賃が470円だった。当時、併設されていたビュフェ車(0系35形)でもカレーライスが提供されていたが、こちらは100円安い400円だった。

東海道新幹線の食堂車は1985年に登場した100系にも引き継がれたが、1992年3月にデビューした300系からは製造されず、食堂車自体も2000年3月のダイヤ改正で営業を終了している。

調理例調理例

今回発売されるビーフカレーは「復刻 新幹線 懐かしのビーフカレー」と題し、JR移行後に東海道新幹線で食堂車の営業を行なっていたジェイダイナー東海の監修により、提供当時のレシピを基に再現したということで、以前は山陽新幹線や東北・上越新幹線で提供していたものを別会社が復刻したことがあった。

発売額は1個594円で、5個セットが2970円、5個セットに食堂車のメニュー表(復刻版)がセットになったものが3370円。当初は東海キヨスクの豊橋・三河安城・名古屋・岐阜羽島の各駅店舗で発売するほか、販売サイトの「ここ鉄」「JRCPオンラインショップ」、リニア・鉄道館(名古屋市港区)のミュージアムショップでも発売される。なお、メニュー表とのセットは「JRCPオンラインショップ」での発売となる。


《佐藤正樹(キハユニ工房)》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  2. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  3. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  5. リトラと決別した「ワイルド・キャット」、3代目ホンダ『プレリュード』【懐かしのカーカタログ】
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る