タイヤの重要性はリアルに体験しないとわからない!トーヨータイヤが安全啓発活動を実施

タイヤの重要性はリアルに体験しないとわからない!トーヨータイヤ安全啓発活動を実施
タイヤの重要性はリアルに体験しないとわからない!トーヨータイヤ安全啓発活動を実施全 29 枚

トーヨータイヤは7月2日と3日にイオンモールむさし村山(東京都武蔵村山市)でタイヤ安全啓発活動を行った。会場では独自に開発をしたドライブシミュレーターで、タイヤの重要性を体感するイベントを実施。タイヤの摩耗具合や空気圧の違いだけでなく、新品タイヤと摩耗タイヤを合わせた比較体験に参加者も驚いていた。

タイヤの重要性はリアルに体験しないとわからない!トーヨータイヤ安全啓発活動を実施タイヤの重要性はリアルに体験しないとわからない!トーヨータイヤ安全啓発活動を実施

トーヨータイヤは、2019年春のタイヤ安全啓発活動からドライブシミュレーターの運用を開始。多くのユーザーにタイヤの摩耗具合でドライブ感覚が変わることを体感してもらい、空気圧や残り溝の点検を行ってもらうような啓発活動を行っている。シミュレーターには全部で4つのステージが用意されていた。

1.雨天時の新品・摩耗タイヤの制動距離比較
2.空気圧の違いでの操縦安定性比較
3.ハイドロプレーニング現象
4.雨天時の新品・摩耗タイヤのコーナリング性能比較およびタイヤバースト

それでは順番に、筆者がドライブシミュレーターで体感した内容を振り返る。

1:雨天時の新品・摩耗タイヤの制動距離比較では、雨天の直線コースで、スリップサインの出た残り溝1.6mmの摩耗タイヤと、新品タイヤで比較を行う。残り溝が少ないタイヤでは排水性が劣り、制動距離がぐんと伸びてしまうことを体感する。

2:空気圧の違いでは、タイヤの規定値より半分に下がった空気圧と、正常値の空気圧でパイロンスラロームでの操縦安定性の比較を行う。空気圧が下がっているとタイヤがグリップせず、パイロンからどんどん離れていってしまい、速度も安定しない走りになることを体感する。

ハイドロプレーニングの体験では、普段遭遇したくないようなシチュエーションを安全に体験できるハイドロプレーニングの体験では、普段遭遇したくないようなシチュエーションを安全に体験できる

3:ハイドロプレーニング現象では、摩耗タイヤと新品タイヤで乗り比べ、雨天の直線路でハンドルを左右に切ると、ハイドロプレーニング現象が起きてハンドル操作やブレーキ操作が効きにくくなり、滑った状態で進むことを体感する。高速道路などで摩耗したタイヤの危険性を体感する。

4:雨天時の新品・摩耗タイヤのコーナリング性能比較タイヤバーストは同じステージで行われる。まず摩耗したタイヤで雨天の峠道を走行。摩耗タイヤでは雨水の排水性の悪化と路面を捉えるグリップ力が低下し、山の斜面やガードレールに衝突してしまい安全に峠道を走れない。

タイヤバーストの感覚も、危険回避のためにぜひ体感してほしいタイヤバーストの感覚も、危険回避のためにぜひ体感してほしい

さらに後半でタイヤがバーストしてしまい、ハンドルを取られながら道の端に停車するというシチュエーションを体感する。これが新品タイヤでは同じ雨天の峠道でも安心して走れ、山の斜面やガードレールに衝突することなく走れることを体感する。

晴れた道路であればそれほど差が出ないかもしれないが、雨天の道路だと如実に制動距離は伸び、山道でもグリップしないタイヤで安全に走れない。ましてやハイドロプレーニング現象やバースト体験は、日常ではなかなか体験できないことであり実際に起きれば事故になってしまう危険性が高い。

シミュレーターならば安全にそのような危険な状況を再現し体感できる。シミュレーターもハンドルやアクセル・ブレーキペダル、振動などを実車のように再現しており、同社のテストドライバーが実際のタイヤで起きる状況をシミュレーターに落とし込み、再現度は本物とほぼ同じような状態になっているという。

新品の状態 (左上) ⇛ 摩耗してスリップサインが消えた状態 (右上) ⇛ 釘を踏んでパンクした状態 (右下) ⇛ バースト状態 (左下)新品の状態 (左上) ⇛ 摩耗してスリップサインが消えた状態 (右上) ⇛ 釘を踏んでパンクした状態 (右下) ⇛ バースト状態 (左下)

また、同社は以前から大型ショッピングモールや道の駅で無料のタイヤ診断なども行ってきた。「タイヤの残り溝が少ないですよ」「空気圧が下がっていましたよ」と啓発運動を行っていたが、残り溝が少ない状態や空気圧が下がった状態では、どのような危険なことが起きてしまうのか伝えきれないこともあったという。

しかしシミュレーターで摩耗したタイヤでは危険な状況になることを体感してもらうことで、ユーザーが乗るクルマでこのようなトラブルが起きないように確認してもらうこともできる。タイヤが起因とする事故やトラブルなどを低減してもらいたいと考えている。

実際に体験したユーザーからも、「タイヤの重要性を感じた」「雨の日の運転には気を付ける」「空気圧はほとんど見ていなかったが気をつけてみている」などの声も届いている。

今年度は6月から10月まで全国6ヶ所で開催。今後は9月3日、4日にイオンモールりんくう泉南、9月17日、18日にイオンモール東員、10月1日、2日にイオンモール木曽川、10月15日、16日にイオンモール羽生にて予定されている。


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《雪岡直樹》

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