ルノーの新型SUV『オーストラル』、欧州で予約開始…Cセグメント

アジャイルでタフな印象を与えるデザインが目標

マイクロオプティック技術をテールランプに

合計24.3インチのL字型デジタルディスプレイ

大型のスライド式アームレストを装備

ルノー・オーストラル
ルノー・オーストラル全 10 枚

ルノーは6月30日、新型SUV『オーストラル』(Renault Austral)の先行予約受注を欧州で開始した。オーストラルは、『カジャー』の後継となるCセグメントSUVだ。

◆アジャイルでタフな印象を与えるデザインが目標

ルノー・オーストラルルノー・オーストラル

オーストラルのデザインは、ショルダーラインをより筋肉質にすることに重点を置いている。シャープでアスレチック、そしてモダンなオーストラルは、アジャイルかつタフな印象を与えるプロポーションを目指しているという。

また、ホイールアーチの上側を横切る線は、新たな塊感を生み出すという。オーストラルの力強くダイナミックなラインは、ルノーの新しいデザイン言語「SENSUALTECH」を反映したもの、と自負する。

ルノーのデザインディレクター、ジル・ヴィダル氏は、オーストラルについて、「ダイナミックさを与える力強さに、エレガントさを組み合わせている。ボディ表面のギャップを減らすようにした」と語る。

◆マイクロオプティック技術をテールランプに

ルノー・オーストラルルノー・オーストラル

オーストラルのデザインの特徴のひとつが、下半身に沿って走る明確な折り目だ。車両の前方に角度をつけることにより、シルエットのダイナミックさを強調することを狙う。横から見ると、オーストラルは静止している時でも動的で、前方に跳ね上がっているように見えるという。

新技術は、ヘッドライトとテールランプにも組み込まれている。フロントには、目を引くヘッドランプとグリルがレイアウトされる。『メガーヌE-TECHエレクトリック』に初採用されたマイクロオプティックテクノロジーによるLEDテールライトが、オーストラルにも拡大展開される。

マイクロオプティックテクノロジーは、プレキシガラスを使用しており、プレキシガラスの表面と内側に直接、線とパターンが刻まれた。LEDテールライトが点灯すると、刻まれた線が透き通るように輝き、すぐに識別できる外観を演出するという。また、2つの大きなC字型のテールライトは、エンブレムと一体でデザインされている。

◆合計24.3インチのL字型デジタルディスプレイ

ルノー・オーストラルルノー・オーストラル

ダッシュボードには、2つのスクリーンで構成されるL字型のデジタルディスプレイ「OpenR」をレイアウトする。縦長の12インチスクリーンは、ダッシュボード中央に配置された。ドライバーの正面には、12.3インチのディスプレイが組み込まれる。

2つの画面の大きさは、合計で24.3インチ( 774平方cm)に及ぶ。表示領域を最大化し、特別な没入型体験を実現するのが狙いだ。ルノーによると、市場で最大のスクリーンのひとつになるという。

ダッシュボードには、高度なマイクロブラインド技術を導入した反射防止コーティングによって、バイザーを廃した。ダッシュボードのスクリーンには反射防止コーティングが施され、コンピューターのプライバシースクリーンと同じマイクロブラインドテクノロジーを採用した。これにより、メーターを日光から保護するバイザーを不要にしている。

◆大型のスライド式アームレストを装備

ルノー・オーストラルルノー・オーストラル

ダッシュボードはスリムで幅広く、ドアパネルと一体デザインとした。これにより、前席の乗員にコックピット感覚をもたらすことを狙う。ドアパネルに高さを持たせたのは、乗員に安心感を与えるためだ。

インテリアはモジュール設計とした。複数の収納エリアがあり、大型のスライド式アームレストが装備される。コンソールには、2つの大きな収納部分と、スマートフォンを置くための場所がある。スマートフォンを誘導充電することもできる。室内の収納スペースは、合計で30リットル以上とした。

トランスミッションのトンネルをなくし、後席スペースを拡大する。荷室のスイッチ操作によって、後席をスライドさせ、折りたたむことが可能。前席と後席の乗員が、コミュニケーションを取りやすいように、シートを設計した、としている。


《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  2. 「復活まじうれし!」「全色欲しい」新型スズキ『GSX-R1000』発表に、SNSは話題沸騰!
  3. トヨタ「クラウン」「アルファード」など21車種、64万台超の大規模リコール[新聞ウォッチ]
  4. 約10万円で200km以上走るEVバイク登場に「現実的な選択肢」、ベトナムから日本上陸に期待の声
  5. 今年の「鈴鹿8耐」は新モデルの日本初披露が目白押し!? 話題のネオレトロバイクも
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る