自動車の半導体不足は2024年まで継続…アリックスパートナーズ予想

TSMCの8インチウエハ。トレンドは12インチだ。
TSMCの8インチウエハ。トレンドは12インチだ。全 3 枚

半導体を含む部材の供給不足が自動車業界に及ぼす影響は、2024年まで続く---。グローバル・コンサルティング・ファームのアリックスパートナーズが、世界の自動車産業界の展望についてまとめた調査レポート「2022年版グローバル自動車業界アウトルック」の予想による(7月1日発表)。

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アリックスによると、自動車業界は、他業種と比較して半導体の需要ボリュームが小さいため、半導体メーカーとの交渉力が弱いそうだ。例えば、世界最大規模の半導体メーカー、台湾積体電路製造(TSMC)の、収益ベースの世界シェアは、2021年にスマートフォン向けが44%、自動車向けが4%となっている。

半導体の規格の違いも自動車業界にとっては不利な要素だという。スマートフォン用は高性能を志向し、自動車用は耐久性を志向する。半導体メーカーは、シェアの小さい自動車向けに新たな生産ラインを整備することに二の足を踏む。

アリックスによると、自動車業界ではEVの普及が半導体の需要をさらに高めるので、半導体の不足は2024年まで続く見込みだという。

BEV(電池式電気自動車)はICE(内燃機関)と比較してはるかに多くの半導体を必要とすることから、半導体不足がBEV生産に大きな影響を与える可能性がある。ICE向け半導体需要が減少するいっぽう、BEV向け半導体需要は2021~26年の年平均で55%増加すると予想されている。

同じくTSMCでは、2020年から21年の成長率は収益ベースで、スマートフォン向けが8%、自動車向けが51%だ。半導体がBEV生産の継続的なボトルネックとなる恐れがある。


《高木啓》

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