【ホンダ レブル1100 試乗】アメリカンでも普段の足に使える!欲張りな完成度…鈴木大五郎

想像よりもコンパクトでフレンドリー

ギアチェンジは不必要と思えるほどに熟成されたDCT

モード選択で性格が大きく変わる

ホンダ レブル1100
ホンダ レブル1100全 24 枚

『レブル』はホンダが過去に販売していたアメリカンバイクの名称だ。並列2気筒エンジンを搭載した250ccのそれは、小さいながらもなかなか本格的なアメリカンスタイルのマシンで人気を博していた。

普段の足に使えるアメリカン、ホンダ『レブル1100』

その名を冠したマシンが復活したのが2017年。250ccおよび500ccのシングルエンジンを搭載した新型レブルは、過去のアメリカンバイクを模した印象とは異なり、オリジナリティ溢れるスタイリングとしたことでより幅広いユーザーに支持されて現在に至る。そんな人気に後押しされて?登場したのが『レブル1100』である。

想像よりもコンパクトでフレンドリー

ホンダ レブル1100ホンダ レブル1100

心臓部にはアドベンチャーモデル、『アフリカツイン』の並列2気筒エンジンを流用。しかし、単純に同エンジンを搭載するだけでなく、カムシャフトやクランク周りを重くするなどキャラクターに合わせて独自にセットアップされている。

1100ccの排気量から想像するよりも車体はコンパクトで、重量感もさほど感じられない。兄弟車同様、非常にフレンドリーな印象である。いわゆる鉄の塊感をアピールしがちであるこのカテゴリーのマシンに対し、もっと気軽に走り出せるような自由さ。採用される車体のパーツもシンプルであり、その潔良さにも好感が持てる。

ギアチェンジは不要と思えるほどに熟成されたDCT

ホンダ レブル1100ホンダ レブル1100

エンジンを始動すると、ドコドコドコドコと迫力ある排気音を奏でる。レブル1100には通常のマニュアルミッションと、クラッチ操作が不要となるDCT仕様がラインナップされ、今回はDCT仕様をテスト。

DCTがホンダのモーターサイクルに採用されはじめた当初は、変速時やUターン時に煮詰めの甘さと感じられる違和感を覚えることも少なくなかった。しかし現在。このシステムの完成度は非常に高まったといえる。また、レブルというキャラクターとのマッチングは同機構を用いるモデル中、No.1ともいえるもので、クラッチワークやギアチェンジというライディングの楽しみのひとつを、このマシンに乗っている間は不必要と思えるほど自然でもある。

もちろん、マニュアルモードを選択すればハンドル左部のスイッチのみで変速も可能となるが、それさえも必要ないとさえ感じられるほど完成度が高い。

モード選択で性格が大きく変わる

ホンダ レブル1100ホンダ レブル1100

ライディングモードはスポーツ、STD、レイン&ユーザーの4種類が選択可能。

スポーツモードを選択すれば、それこそこのマシンが何だったのかを忘れるほどのパワフルさをしめす。ハンドルにしがみついていなければ振り落とされてしまうほどの加速は十分刺激的で、モーターサイクルの魅力のひとつを体現することが可能となる。反面、市街地やツーリングシーンでまったり走らせたいときには変速ポイントがやや高回転過ぎて、レスポンスもクイックな印象であるが、STDモードや、雨でなくともレインモードを選択すれば、のんびり流すような走りにもマッチする。エンジンの鼓動を感じながらクルージングするという、らしい走りも味わえるのがなんとも魅力的だ。

ホンダ レブル1100ホンダ レブル1100

ハンドリングも、いわゆる緩さとダルさ(悪い意味ではない)が強めのマシンが多いこのカテゴリーにおいて、予想に反してなかなかにシャープでレスポンスも良い。エンジン同様、のんびり走らせることも出来るし、シャキッとスポーティーに走らせることもできるという、ボーナス的キャラクターも持っていることがこのマシンの魅力にもなっている。

足つきの良さだけでなく、普段の足として非常に良好なバランスを持っているのは兄弟モデル同様だが、パワーの余裕を得たことで、より広い行動範囲を得ているといえる。使用状況を限定されがちだったアメリカンモデルであるが、レブル1100は普段の足からツーリングシーンの相棒まで、非常に欲張りな要求に応える、完成度の高いマシンに仕上がっている。

ホンダ レブル1100と鈴木大五郎氏ホンダ レブル1100と鈴木大五郎氏

■5つ星評価
パワーソース:★★★★
ハンドリング:★★★★
扱いやすさ:★★★★
快適性:★★★★
オススメ度:★★★★

鈴木大五郎|モーターサイクルジャーナリスト
AMAスーパーバイクや鈴鹿8耐参戦など、レース畑のバックボーンをもつモーターサイクルジャーナリスト。1998年よりテスター業を開始し、これまで数百台に渡るマシンをテスト。現在はBMWモトラッドの公認インストラクターをはじめ、様々なメーカーやイベントでスクールを行なう。スポーツライディングの基礎の習得を目指すBKライディングスクール、ダートトラックの技術をベースにスキルアップを目指すBKスライディングスクールを主宰。

《鈴木大五郎》

鈴木大五郎

AMAスーパーバイクや鈴鹿8耐参戦など、レース畑のバックボーンをもつモーターサイクルジャーナリスト。1998年よりテスター業を開始し、これまで数百台に渡るマシンをテスト。現在はBMWモトラッドの公認インストラクターをはじめ、様々なメーカーやイベントでスクールを行なう。スポーツライディングの基礎の習得を目指すBKライディングスクール、ダートトラックの技術をベースにスキルアップを目指すBKスライディングスクールを主宰。

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